トランプ氏が相互関税で主張の日本「46%」、貿易赤字額を輸入額で割った数字か…米報道
田中宏幸
【ワシントン=田中宏幸】トランプ米政権が発表した相互関税の税率のもとになる数字について、米国が相手国に対して抱える貿易赤字額をその国からの輸入額で割ったとする見方が出ている。
米紙ニューヨーク・タイムズが2日報じた。例えば、米国の2024年の対日貿易赤字額685億ドルを輸入額の1482億ドルで割って100をかけると、米政権が日本から課されていると主張する46%程度になる。中国も同様に67%となった。

米ホワイトハウス高官は記者団に「大統領経済諮問委員会が国際貿易の経済文献や政策の実践から得られた、非常に確立された手法を用いて計算したものだ」と説明していたが、関税率の算定方法として適切とは言い難く、各国からの批判が強まる可能性がある。