人生を振り返れば終戦の時、5歳未満だった。
5女3男の兄弟姉妹、運よく上が全て女だった為、戦死者は居なかった。
家業(歯科医)を継がせる為の選択を誤り、家業は父一代で終わった。
祖父は戦前から地元の町長を10年以上続け、受け判で財産を失った。
父は祖父の負債を全て背負い、戦後の食糧難時代、栄養失調・・・。
母ちゃん腹が減ったが日常会話だっら。
親は子供の面倒を見る時間は無く食べる為に必死の時代だった。
男子も女子も、ごちゃ混ぜで遊んべた時代。
有る時、近くの小さな川で水遊びをしたが、ヒルが居る川で男は川に入らなかったが近所の女の子が川に入り、ヒルが足に数匹吸い付き、
悲鳴を上げて川から上がったが、男子も女子も誰も助けられない。
筆者は、ヒルを取るには叩かねばならぬ、我慢できるかと問い、承諾を得て、女子の足を数回叩き、ヒルを取ってやり、チドメグサを張りつけ、
家まで送ってやった。
この事で感謝され、仲の良い友達と成った。
妻を連れて初めて帰郷した時、超美人に育っていた、1歳上の女子。
町で偶然出会い、目を白黒・・・その子も今は早世し居ないそうだ。
祖父の受け判で夜逃げした商店主は、父が負債を完済した後、元の家で元の商売を始めた様だが道で出会っても知らぬ顔・・・・・・・。
父は返済を求めず、天知る地知る己知ると言うだけだった。
高校は卒業したが、病気治療でブラブラしている時、国勢調査が有り、
アルバイトで市役所の臨時調査員に雇われ、同年の女子と組んで
戸籍調査に回された。
国勢調査が終わり、そのまま付き合いだし、初デート~~~。
責任持てないから、浮ついた事は出来ず仕舞い・・・甘い初恋だった。
初就職は、甘木に進出してきたまだ珍しいアイスクリーム製造工場。
幹部候補生として横浜にまで研修に行き、製造工程を学んで帰郷。
工場建設の時から従事した。
建設中、一番の思い出は、冷蔵室壁に塗るコールタールを溶かす際。
一斗缶で溶かすのだが、煮え滾る一斗缶の中へ、
針金を刺したサツマイモを放り込んで見た・・・
ブクブク泡立ち、暫くしたら浮き上がって来た・・・コルタールから取り出し、冷やした後、
コールタールを剥がし一口食べたら・・超美味だった。
仲間に分けてやったら、即座に次のサツマイモを放り込んだ。
次の日は、農家の出身者がサツマイモを持ち込み、サツマイモ祭り。
エピソードは数々あるが、今日はここまで。