「黒海艦隊に大打撃」 ロシア艦、深刻な損傷 英国防省分析
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ロシア海軍の大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」=2021年7月、サンクトペテルブルク(EPA時事)
【ベルリン時事】英国防省は5日の戦況分析で、ウクライナによる水上ドローンの攻撃を受けたロシア海軍の大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」について「深刻な損傷を受けたことはほぼ確実だ」と指摘した。
【地図で見る】ウクライナ戦況マップ 主要な海軍力が集まるロシア南部の港湾都市ノボロシスク付近への攻撃を阻止できなかったことも含め「黒海艦隊に大打撃だ」と分析した。
英国防省によると、同揚陸艦は全長113メートル、重さ3600トンで、ロシア海軍最大級の軍艦。損傷後の映像では30~40度傾いており「制御不能」な状態を示していると解説した。
黒海艦隊はロシアが占領しているウクライナ南部クリミア半島の軍港都市セバストポリを拠点としている。しかし、侵攻初期のウクライナ軍の反撃を受けて、ノボロシスクに潜水艦などを退避させていた。 元ウクライナ海軍高官はロイター通信に対し、揚陸艦に到達した水上ドローンは740キロ航続したと推定、海軍による攻撃の射程が大きく広がっていると主張した。ロシア海軍は戦力配置の見直しを余儀なくされる可能性もある。
黒海も安全地帯は無くなったようだ。