ウクライナ反攻が成功なら「核兵器使用」、ロシア前大統領が言明
配信
[モスクワ 30日 ロイター] - ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は30日、仮にウクライナによる反転攻勢が成功すれば、ロシアは「核兵器を使用せざるをえなくなる」とソーシャルメディアに投稿した。
同氏は政府内で強硬的な立場を取っており、これまでも核使用に言及してきた。 ウクライナの反攻は北大西洋条約機構(NATO)を後ろ盾にしていると述べ、仮にロシアの「土地の一部が奪い取られる事態となればロシア大統領令の規定に沿って」核兵器を使用することになり、その他の選択肢はなくなると言明した。
ロシアの核戦略の基本原則(ドクトリン)では、通常兵器による攻撃であってもロシアの国家的存続が真に脅かされたならば、核での反撃が認められており、メドベージェフ氏はこれに言及したとみられる。
同氏はロシア軍兵士が、世界で核戦争の火が付かないよう戦っていると主張した。 プーチン大統領は29日、ウクライナ軍が6月以降の反攻で多くの装備を失ったと指摘。
戦況に報告すべき重大な変化はこのところ起きていないとした。
ウクライナ側は領土奪還について、望んでいたほど速くはないが一定の進展を遂げているとしている。
遅かれ早かれ世界中が核戦争からは逃げられそうも無い。