マツタケの人工栽培に可能性が出た | よかもん人生のブログ

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マツタケの人工栽培、可能になるかも…遺伝子2万1887個の並び順特定

 高級食材として知られるマツタケのゲノム(全遺伝情報)解読に成功したと、東京大と公益財団法人「かずさDNA研究所」(千葉県)のチームが発表した。いまだ技術が確立されていない人工栽培の道をひらく可能性があるという。

ゲノムの解読に使われたマツタケ(かずさDNA研究所提供)
ゲノムの解読に使われたマツタケ(かずさDNA研究所提供)

 マツタケはアカマツの根元に生え、糸状の菌糸を通じて養分をアカマツと分け合って共に成長する「 菌根菌類

きんこんきんるい 」。枯れ木を栄養源とするシイタケなどと異なり、人工栽培ができないキノコの代名詞となっている。

 

 日本は世界有数のマツタケ消費国だが、国内の生産量は2021年が39トンと、ピークだった1941年の1万2000トンの0・3%にまで激減。地球温暖化で気温が高い時期が続いて生育に悪影響を与えたことや、松食い虫の生息域が広がってアカマツ林が減少したことなどが背景にある。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでも絶滅危惧種に指定されている。

 チームは、従来より長い塩基配列を読み取れる解析装置を使い、長野県産マツタケから採取したDNAのゲノムを約2年かけて解読。その結果、2万1887個の遺伝子と並び順を特定した。マツタケが作るたんぱく質などの分析結果と組み合わせることで、人工栽培に必要な培養条件を突き止められる可能性がある。

 同研究所植物ゲノム・遺伝学研究室の白沢健太室長は「解読したゲノムと土の成分を比較すれば、マツタケが育ちやすい松林の保全にも活用できる」と話す。

  白坂憲章・近畿大教授 (応用微生物学) の話 「マツタケの生態はいまだ謎が多く、断片的にしか分かっていなかったゲノムが解明された意義は大きい」

 

シイタケ並みにマツタケが食べられる時が来ればよいが❕❔。