第三次世界大戦への序曲か…ロシアVSウクライナ | よかもん人生のブログ

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米独戦車供与、ウクライナの戦況に与える影響は限定的と専門家

 

ロイター

 

米独両政府は従来の方針を転換し、それぞれ主力戦車「エイブラムス」と

 

レオパルト2」をウクライナに供与すると発表した。

 しかし米外交問題評議会の国防政策担当非常勤上級研究員で、米コロンビア大学国際・公共問題教授のスティーブン・ビドル氏は、これらの戦車供与が戦況に直ちに与える影響は限定的だとの見方を示す。

 その理由は。 数週間の外交交渉を経て、米独が主力戦車をウクライナへ供与すると発表した。ウクライナは戦車がゲームチェンジャーになることを期待している。

  独政府は、2個戦車大隊を編成できる規模の供与を目指している。戦車大隊は通常、それぞれ14両の戦車が配備された中隊3―4個から編成される。一方米政府は25日、最新鋭の戦車M1エイブラムス31両の供与を発表した。

  「これらの戦車を手に入れることで、地上戦の能力は向上するだろう。だがそれで戦況が一気に彼らの側に傾くかといえば、少し慎重だ」 こう話すのは米外交問題評議会の国防政策担当非常勤上級研究員で、米コロンビア大学国際・公共問題教授のスティーブン・ビドル氏だ。

  米外交問題評議会 スティーブン・ビドル氏 「M1エイブラムスは現在世界最高の主力戦車として知られている。

 長きにわたり現役戦車として繰り返しアップグレードされ、旧ソ連やロシア製の戦車との戦闘で非常に効果的な成果を発揮してきた。

 ロシアやウクライナが現在配備しているものよりも、劇的に優れた戦車であると信じるに足る十分な理由がある」 ウクライナ当局は米国の決定を称賛しているが、ビドル氏は戦局を変えることはないだろうと話す。

 「米政府が示している数は、それ自体が軍事的に重要とはならないだろう。戦車数十両ではウクライナの戦局を覆すことはできない。

 数百両が必要だろう。

 

(ドイツ製の)レオパルト2なら欧州の国々で運用されているため、それだけの数を提供することができるだろう」 ビドル氏によると、エイブラムスは補給やメンテナンスが複雑なため、米政府は当初ウクライナへの供与に消極的だった。

 またバイデン政権はエイブラムス供与を、ウクライナの長期的な防衛のためだとしており、引き渡しまでには数カ月かかるとの見通しを示している。

 東部の戦線膠着を打開するため、春に攻勢を強めることが予想されているが、エイブラムスはそれに間に合いそうにない。

  ドイツの情報当局は、東部戦線におけるウクライナ軍の死傷者が1日数百人規模に及んでいるとみている。