ドイツが「レオパルト2」供与へ、慎重姿勢から一転…米は「M1エイブラムス」検討☞決定。
【ベルリン=中西賢司、ワシントン=田島大志】ドイツ政府は24日、ロシアから領土奪還を目指すウクライナが求めていたドイツ製戦車「レオパルト2」を供与する方針を固めた。欧米主要メディアが報じた。米国も24日、米軍の主力戦車「M1エイブラムス」をウクライナに供与する方向で最終調整に入ったという。供与が実現すれば、今後の戦局を左右する転機となる。

独誌シュピーゲルによると、ドイツ政府はレオパルト2を14両前後、連邦軍の在庫から提供するほか、ポーランドなどに対し、レオパルト2のウクライナへの再輸出も許可する方針だという。ポーランドは24日、製造国であるドイツに最大14両の再輸出許可を申請していた。

ウクライナは今春に、ロシアに占領された領土奪還に向けた大規模な軍事作戦に乗り出すとみられ、露軍の防衛線を突破するため高い戦闘力を備えた欧米製戦車を求めていた。その中でも独製のレオパルト2は強力な火力と機動力を備え、大きな武器になると期待されていた。
レオパルト2は欧州10か国以上で2000両以上が運用され、保有国が出し合うことも可能とみられていたが、ドイツは供与や再輸出許可に慎重な姿勢を示し、20日のウクライナへの軍事支援に関する国際会合では結論が先延ばしされた。ドイツの慎重姿勢に対し、圧力が国内外で強まったことから、供与を決断したとみられる。
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3月には新たな戦車戦が始まりそうです。