国土交通省と気象庁は23日、今季最強の寒波到来への警戒を呼びかける緊急発表を行った。列島は24日から26日にかけ厳しい寒さと大雪に見舞われる見通しで、不要不急の外出を控えることなどを求めた。

気象庁によると、上空にこの冬一番の寒気が流れ込む影響で、24日から26日にかけて全国的に10年に1度の低温になると予想される。ピークは25日で、東京都心や大阪、名古屋、福岡などの都市部でも気温が氷点下まで下がる見込みだ。
上空約5000メートルの気温は、日本海側を中心に大雪の目安となる氷点下36度に達し、24日午後6時までの24時間降雪量は、東北50センチ、北海道・北陸・近畿40センチ、東海・中国30センチなど。日本海側では急激に積雪が増える可能性があるほか、太平洋側も山沿いでは大雪となり、東海から九州の平地でも雪の降る所がある。
北陸道や上信越道などの高速道路のほか、国道などの一般道でも日本海側を中心に通行止めの可能性がある。昨年12月の大雪では、新潟県で大規模な立ち往生が発生しており、国交省は車を運転する場合は冬用タイヤやチェーンの装着、 迂回
ルートの検討を促している。