価格高騰だけではすまない、ロシアと中国が世界を食料危機に突き落とす👆
(作家・ジャーナリスト:青沼 陽一郎)
ロシアによるウクライナ侵攻で、世界が食料危機に――そんな懸念が高まっている。
だが、そもそも食料危機が叫ばれるときには、いつもロシアが引き金になってきた。それに加え、いまでは中国もその背景にある。
■ ウクライナ侵攻前から小麦価格は上昇 ウクライナは世界第5位、ロシアは第1位の小麦の輸出国だ。両国で世界の小麦の輸出量の約3割を占める。小麦の供給が不足する恐れから国際価格が上昇した。
日本でも、政府が買い付けた輸入小麦を製粉会社に売り渡す「売り渡し価格」が、この4月から2021年10月期と比べて平均17.3%も引き上げられた。ここにエネルギー価格の高騰や円安も加わって、日本の食品は値上げが相次ぐ。
これからはじまる世界規模の食料争奪戦、日本も逃れられない
その過程として、👇
東部要衝で激烈な戦闘 ウクライナ
【キーウ共同】ウクライナ軍部隊の司令官は、ロシアが制圧を目指す東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクでは街区の奪い合いなど激烈な市街戦になっていると述べた。
ロシア側は市街地の掌握を終えたとしていたが、「一部ではロシア部隊の撃退に成功している」と強調した。ロイター通信が10日報じた。
今後、予断を許さない状況だ。