〔米株式〕ダウ、834ドル高=停戦交渉期待で今年最大の上げ(25日)☆差替
【ニューヨーク時事】週末25日のニューヨーク株式相場は、ロシアとウクライナの停戦交渉への期待が高まる中、続伸した。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比834.92ドル高の3万4058.75ドルで終了した。
上げ幅は今年最大で、一時870ドルを超えた。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は221.03ポイント高の1万3694.62で終わった。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3億9735万株減の11億8467万株。
ロシア軍はこの日、ウクライナの首都キエフに入り、各地で攻勢を強めた。
ウクライナ政府は、市民に抵抗を求め、抗戦の構えを示している。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、同国が「中立的地位」をとることをめぐり、ロシア側に協議を呼び掛けた。
ロシア側も代表団をベラルーシの首都ミンスクに派遣する用意があると応じた。
市場では、停戦交渉開始への期待が高まり、投資家心理が改善。ダウ平均は先週以降、ウクライナ情勢の悪化を受け、1500ドル超下落していた反動もあり、幅広い銘柄で買い戻す動きが強まった。
最近売り込まれていた景気敏感株やエネルギー株が上昇した。
市場では、停戦交渉開始への期待が高まり、投資家心理が改善。ダウ平均は先週以降、ウクライナ情勢の悪化を受け、1500ドル超下落していた反動もあり、幅広い銘柄で買い戻す動きが強まった。
最近売り込まれていた景気敏感株やエネルギー株が上昇した。
ダウが2.8%高、スリーエムが4.7%高、キャタピラーが1.3%高、アメリカン・エキスプレスが2.9%高、ハネウェル・インターナショナルが3.4%高、シェブロンも4.1%高。
メルクの3.8%高、ユナイテッドヘルス・グループの4.4%高などヘルスケア関連株の上昇も目立った。アップルが1.3%高、インテルが2.1%高とハイテク株も買われた。
平均の構成銘柄以外では、フォード・モーターが4.0%高、アメリカン航空グループは3.0%高、エクソンモービルが2.7%高。
一方、米商務省は朝方、1月の個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比6.1%上昇したと発表した。
平均の構成銘柄以外では、フォード・モーターが4.0%高、アメリカン航空グループは3.0%高、エクソンモービルが2.7%高。
一方、米商務省は朝方、1月の個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比6.1%上昇したと発表した。
約40年ぶりの伸びとなり、インフレ圧力が強いことを示した。
ただ、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げが既定路線化しており、相場への影響は限定的だった。(了)
時事通信
月曜日の東京市場にどんな影響が出るか期待。