解散総選挙前なのに❕❓ | よかもん人生のブログ

よかもん人生のブログ

長い人生の旅路を書き綴ったブログです

「甘利はやりすぎ」、岸田首相を操る3A“安倍・麻生・甘利”の闇将軍ぶり

配信  ダイヤモンドオンライン

 

 岸田文雄首相は、二階俊博前幹事長を自民党総裁選で抵抗勢力に設定して勝利を収めたことで、権勢を振るってきた二階派を窮地に追いやった。しかし、「3A」と呼ばれる安倍晋三麻生太郎甘利明の3氏が、代わりの闇将軍として自民党を牛耳る構図が鮮明だ。

 岸田首相が組閣した新内閣も「3A内閣」と呼ばざるを得ない状況にある。(イトモス研究所所長 小倉健一) ● 約30年ぶりの宏池会政権誕生も 権力の中枢は「3A」にあり  自民党の総裁選を勝ち抜いた岸田文雄総裁は10月4日、臨時国会で第100代首相に指名された。

 宮沢喜一元首相以来、約30年ぶりの宏池会(現岸田派)政権が誕生し、笑顔を振りまく岸田新首相は権力の頂点に登り詰めた喜びで甘い気分に浸っているように映る。

 

  総裁選で抵抗勢力に設定した二階俊博前幹事長の勢力を一掃し、いよいよ公約に掲げた「令和版所得倍増計画」の実現に向かうとの期待の声も上がる。だが、党役員人事に続く初の組閣は、二階氏に代わり自民党を牛耳る「3A(安倍晋三元首相、麻生太郎副総裁、甘利明幹事長)」カラーが色濃く、自縄自縛のジレンマも抱える。その実態が「影法師内閣」となる中で、岸田カラーを打ち出すことはできるのだろうか。

 

  新内閣は全20閣僚のうち13人が初入閣で、当選3回の若手3人を抜擢するなど「党風」を一新したいとの意欲は伝わってくる布陣に見える。総裁選で最下位だった野田聖子氏を少子化担当相に起用し、3位の高市早苗氏を党政調会長で重用する。一方、2位の河野太郎氏は党役員の「末席」に当たる党広報本部長として冷遇するなど、ライバルたちを取り込むことで「反目」に備える周到さもうかがえる。

 

  だが、組閣の主役は宏池会ではない。安倍元首相が実質的に率いる党内最大派閥の細田派(清和政策研究会)であり、麻生副総裁と甘利幹事長が牽引する麻生派(志公会)だ。いわゆる「3A体制」である。  細田派からは、首相の女房役である官房長官に松野博一氏が起用され、安倍氏最側近の萩生田光一前文部科学相は経済産業相に横滑り、後任の文科相は末松信介氏、安倍氏実弟の岸信夫防衛相は再任となった。

 ● 岸田派からこぼれる 「甘利氏がやりすぎ」の声  とりわけ、総裁選で同じ麻生派の河野氏を応援せず、岸田氏の支持を固めた甘利幹事長の存在感は際立つ。9年弱ぶりに交代する財務相に、前任の麻生氏の義弟である鈴木俊一氏が食い込んだことをはじめ、麻生派から山際大志郎経済再生相、牧島かれんデジタル担当相を入閣させた。

 

  山際、牧島両氏は甘利氏の地元・神奈川県の選出で、同県の菅義偉前首相が河野氏(神奈川15区)、小泉進次郎前環境相(同11区)を重用して地元の覇権を維持していたことへの意趣返しと見て取れる。

 

  新設される経済安全保障担当相の小林鷹之氏は二階派所属であるものの、甘利氏が座長を務めた党の経済安保に関する戦略本部で事務局長を務めた「甘利印」。さらに萩生田氏が率いる経産省は、かつて経産相だった甘利氏の牙城で「今でも甘利氏の了解なしに政策を動かせない」(経産省幹部)とされる。

 

   重要ポストを主要派閥で固め、政権基盤を安定させたい岸田首相の狙いは明らかだが、さすがに岸田派からも「甘利氏があまりにやりすぎている…」との不満が漏れるほどになっている。

10月31日、の解散総選挙後の組閣は不明だが、総理の手腕が❔だ。
 
自民党は大勝利の美酒に酔えるのか❕❓。