日本が誇る宇宙先端技術の粋、
はやぶさ2お帰りなさい。
世界が日本の技術に驚嘆し歓声を上げている。
はやぶさ2カプセル帰還に沸く日本企業
日の丸技術で成功を下支え 産経新聞
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再突入カプセルの帰還成功には、はやぶさ2のプロジェクトに参画する日本企業も沸いている。探査機やカプセルの開発・製造にはNECなど多くの日本企業がたずさわり、困難なミッションを日の丸技術で支えた。各社はプロジェクトで得られた知見を自社の事業展開に役立てたい考えだ。 【写真】砂漠で発見されたはやぶさ2のカプセル はやぶさ2の開発・製造には200~300社が参画しており、多くは日本企業とみられる。プロジェクトは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の主導で行われたが、探査機本体やイオンエンジンを含む主要機器はNECが開発・製造し、運用面の技術支援も担った。イオンエンジンは推進剤を供給する装置の配置などを工夫し、初号機よりも推進力が25%も向上した。
カプセルの主要部品であるヒートシールドを手掛けたのはIHI子会社のIHIエアロスペース(東京都江東区)だ。毎秒12キロメートルで大気圏に突入するカプセルの表面温度は3千度に達するが、ヒートシールドの表面素材を溶かしながらガス化させることで、内部の温度を50度以下に抑えた。 はやぶさ2に参画した企業は次の展開も見据える。
NECは4月にベトナム政府から初の海外向けとなる人工衛星を受注。
衛星はIHIエアロスペースが次世代小型ロケット
「イプシロンS」で令和5年に打ち上げる予定だ。
IHIは火星探査機用の低燃費エンジンも開発中で、両社とも今回の成功を事業拡大の弾みにしたいと話す。
はやぶさ2を搭載したH2Aロケットの製造と打ち上げや、姿勢制御に使うスラスターの開発を担った三菱重工業は3年度に新型となる「H3ロケット」の打ち上げを控えている。
スラスターの開発責任者を務める金子敬郎主席技師は「今回の成果は技術者の自信となっただけでなく、当社の宇宙事業全体を活気づける」と期待する。
民間企業による宇宙ビジネス参入が相次ぐ中、はやぶさ2は技術力を養う上で格好の舞台だ。NEC側の統括役を務める大島武プロジェクトマネージャは「若いメンバーもたくましく育ち、快挙につながった」と技術者の成長を喜ぶ。(井田通人)
世界平和に貢献してきた日本の宇宙技術の素晴らしさに乾杯です