小学生に成るか成らぬうちに、川や龍泉寺の湧き水の池で泳ぎを覚え、
小学卒業頃には人並みの河童に成長していた。
スポーツの中でも泳ぎが一番好きだった。
泳ぎ方は自己流だが、古流泳法まで何でもこなせた。
仰向けに水の上で寝ていれば、1時間でも2時間でも浮いていられた。
その身が、定年後、70過ぎた頃からフレイルを感じ始めた。
フレイルとは、わかりやすく言えば「加齢により心身が老い衰えた状態」のこと。
孫姫8歳が泳ぎを習い始めたとの事で、手本を示そうと、
ホテルのプールで模範の泳ぎを示すつもりが、
クロール~背泳~平泳ぎ~抜き手~と進むうち体が動かなくなり、
溺れた・・水深は胸までしかないプールでだ…足が流れて溺れかけた。
傍で見ていた倅が、ヒョイと手を出し救われた。
泳ぎ自慢が孫姫の目の前で恥を掻いた。
市報の健康だよりに「フレイル」の特集が載り,体験記です