長い人生、あの頃は良かったなとの思い出は,誰にも有ると思う。
50代の頃、ド田舎の子会社へ転勤が決まった。
丙種化学作業主任者免許取得者だった事が決め手だった。
仲間からは何で断らないかと言われながら嬉々として受けた。
工場長と言えば聞こえは良いが、男は自分ひとり、残り全員が女性社員。
過去の工場長は全て女で自滅したと聞いていた。
幼少から女の裏表は熟知していたので、誘惑には絶大の自信が有る。
周りは田んぼだけ~~工場の空き地は自然がいっぱい~天国だ
工場運営、製造技術には絶大な自信が有った。
工場が稼働時、技術指導に1カ月ほど通いその後も指導に来ていた。
自然環境の中での工場で数々の得難い自然体験をした。
1、蜘蛛の飛翔~小春日和の雨上がりの早朝、一反足らずの草地、
、 朝露で光る草むらから、小さな蜘蛛が逆立ちし、
お尻から糸を出し、糸を風に靡かせ数十万匹が
一斉に、金糸銀糸を光らせながら飛び立った。
茫然自失で見守った(過去の拙ブログに書いている)
2、大量の蛇の冬眠
工場の排水管 5インチほどの太さがあった。
その中に有刺鉄線が一本入っていた。
何故だと聞いたら、冬に水が詰まる為だとの答え。
原因は不明だという。
案の定、冬に水道管が詰まった。
春工場東の窓下の外での冬眠から目覚めた蛇の大群と遭遇。
と同時に、下水管の詰まりが完全に解消していた。
怖がるのでこの事実は女性社員には黙っていた。
3、工場内の書類棚に巣作りしたネズミを一斉撲殺。
囲い込んだ空間で動くネズミを撲殺するには、
手ごろな棒をネズミの真上から強くストンと落とせば成功する。
叩けば逆襲され噛まれる。
女性たちの見守る中で7~8匹を撲殺し逃げたネズミは6~7匹
翌朝m仕掛けていた蠅とり紙を敷き詰めて🐁全匹捕獲し一件落着。
4、工場横の窓の下で死んでいた動物を荼毘にした
死体の皮がモゾモゾと蠢いていて辺りには死臭が漂っていた。
少し捲ると、死体の皮の下は全て蛆だった。
段ボールを用意し2本のスコップで蛆ごと、段ボールに収容。
工場空き地でそのまま荼毘にした。
5、工場の草地に大量のアシナガバチが巣作り複数の社員が刺された
電動草刈り機を稼働させたまま近づき、
無数の蜂が飛び交う中で草刈りを開始した。
不思議な事に、何万匹とも知れぬ蜂、全てが居なくなった。
6、有名な芸能人が売店で強引な値引きを要求
製造終了品は特別安価で販売だが、村の人も楽しみにしている。
製造終了品の売り上げは、旅行費など工場社員の福利厚生費となる。
芸能人と言えども、更に割引など出来ない。
押し問答の据え追い返した。
工場内の自動販売機が空き巣に壊され警察に通報など、
書ききれない得難い体験をした、
そんなこんなで、
55歳で工場閉鎖の際、正社員として、同じ職種の別会社に、
正社員として迎えられ60歳の定年まで働けた。