暦が捲れて弥生3月、ひな祭りの季節となりました。
冬将軍がもたらした昨夜来の風雪も尻尾を巻いて引き上げました。


この寺の鬼瓦と咲き始めた紅梅と雪とのコラボが映えました。
当地のひな祭りは「ひいな祭り」と言い習わしています。
他所と違う処は、江戸時代から旅の土産として持ち帰った
「絵紙」で彩るひな祭りの風習が有ります。
絵紙が飾られたメイン会場の内部風景です。






絵紙保存会(横山会長)の記述↓を引用します。
*骨董的な価値は少ないが、当時の生活に根付いた部屋飾りの絵。
*安価の為、瀬戸物・菓子等の包み紙などにも使われ江戸等から各地へ。
*絵紙2枚を親戚、近所に分け、1枚を自宅で所持するなどの風習も。
*「絵紙」の多くは縮商人を通じ、現在の雑誌や芸能誌などの感覚で
人々の背中に背負われ、陸路で運ばれたと~と思われる。
*絵の内容は芝居、歌舞伎、歴史物語、役者絵、武者絵、名所絵、皇室、戦争絵、美人画
相撲絵、風俗絵など多岐に亘る。
*絵の構成は大判錦絵3枚続きを一組の絵とし、縦長に3~5段繋ぎ合わせ、
掛け軸状にし、壁や鴨井などに掛ける形に。
近隣の中越地方にも散見されるが当地の市街地に一番集中している。
現在では、歌舞伎関連の方が、来市され、
役者の衣装・衣装柄・大道具のセットの仕方を参考にされている。
この絵が飾られている場所も、中越地震で破損し建て替えでした。
複製品が販売されていました。