猛威を見せ付けた、今シーズンの冬将軍にも漸く陰りが見え始めた。
ふと見上げた目に飛び込んできたのは、

子屋根まで繋がったツララ、地元では「カネッコオリ」と呼ぶ。
故郷甘木ではツララの事を、「マランコ」と呼んでいた。
男性器をマラと呼ぶが、その子供がツララであった。
子供時代、軒先に出来るマランコは小さな物との認識だった。
冬将軍・・・この「カネッコオリ」はでかすぎる。
部屋の暖かさと、外気温の寒さが作り出した巨大なツララである。
冬将軍の残した牙か、爪あとか?
春風の前では、恐れるに足りぬ、冬将軍の足跡でした。