劇画タイガーマスクの主人公=伊達直人を名乗る人物が、
養護施設の新一年生となる子供に対し、ランドセルを贈り、
その輪が全国に広がり複数の人物が伊達直人を名乗り、
ランドセルを贈る輪が広がっている。
寅年は終わったが、一人の親切心が波紋の如く広がっている。
本名を名乗らず、
見返りを求めない親切は心暖まります。
殺伐としてきた昨今に、この善意、ありがとうございます。
ランドセルで思い出すのは、終戦後の混乱期(昭和20~25年)
昭和22~23年、小学1年生となった時代には、
ランドセルの素材はバラバラでした。
牛皮の物など皆無で、憧れの的は、
戦闘機の材料であるジュラルミン製のランドセルでした。
落下傘の布で縫われているランドセルも憧れでした。
子沢山だった我が家でも私のは粗末な手縫いのランドセル。
3歳下の弟の入学時は、しっかりとした、市販のランドセルだった。
落下傘布だったと思う。
田舎町にさえ戦災孤児がいて、鐘の鳴る丘が封切られると、
学校引率で映画を観に行った。
戦争で親を亡くした戦争孤児は、嫌も応もなく親から引き離されて、
運に左右され、とんがり帽子に象徴される養護施設で育っている。
今の養護施設で育った新1年生達に、ランドセルのプレゼントは、
人の親切と言う、明るい希望の光が射し込んだ事になる。
貰えた施設、貰えなかった施設、これも運である。
政界にも菅直人と言う似非善人?が居るようだが、
紐付きの子供手当てでは、
何兆円出そうとも絶賛する人さえいない。
わずか数個ずつのランドセルの善意が
日本国中に絶賛の嵐を引き起こした事に、
どんな感慨を受けているのだろうか?
ありがとう、
伊達直人さん。
アニメソング、みなしごのバラード伊達直人の少年時代