| 孤鞍雨を衝いて茅茨を叩く | こあん あめをついて ぼうしをたたく |
と書けば「大田道潅」の漢詩となるが、
師走の雨は人生の厳しさを教えてくれる。
上は民主党政治の体たらくから、下は就職難、結婚難に至るまで、
冷たい雨に人生の流浪の旅に涙するものが後を絶たない。
大多数の者は18歳~22歳で独立し人生を歩み始める。
そして社会の厳しさを知り壁にぶつかる。
私が旅立ったとき、耳学問でこんな歌を知っていた。
「流浪の旅」・・・この歌の三番の歌詞が親元を離れた身に沁みた。
思えば悲し28の春に、親のみ胸を離れ来てより、
過ぎ来し方を、思いてわれは、遠き故郷の、み空ぞ恋し
センチメンタルは遠くになったが、心には今も親が生きている。
ミドルエイジ・クライシスに悩む人たちの話題をテレビで見ながら
つい書いてしまった。