豪雪との戦いの思いで | よかもん人生のブログ

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長い人生の旅路を書き綴ったブログです

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昭和38年、38豪雪の年から新潟に住み着き数々の豪雪を体験してきた。

画像はネットからお借りした物だが今住んでいる場所は、

このデータよりも概ね50~60センチは深い積雪となる場所です。

この年も我が家の前の空き地で3mを超える積雪となっていた。

1980~1981年の豪雪が最後で段々と雪が少なくなっている。

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写真はネットからお借りしています。

あの豪雪の年、正月前に屋根雪が2m近くあり、年末に自宅で1回目の雪下ろし、

正月返上で2回目の雪下ろし、この年は自宅も5回雪下ろしを余儀なくされました。

出勤で車を出すには朝早く車庫からメイン道路まで約15m、スノーダンプで除雪の毎日。

除雪が間に合わぬ通勤道路は圧雪で凸凹状態、運転技術が問われる通勤でした。


出勤すれば、男のほぼ全員が仕事を休んで朝から晩まで工場屋根の雪下ろし。

工場屋根には3mを超える積雪が積もり降ろさねば確実に潰れる。

不気味なきしみ音が聞こえていた。

後になって判った事だが80cmを超えるH鋼の屋根材が曲がっていた。


100人を超える男が屋根に上り、雪トヨを繋ぎ三段構えで雪下ろしが始まった。

無我夢中の数時間、一服のたびに、会社からカップラーメンの提供があり、

午後からは一升瓶が屋根に上がってきて景気付けとして飲みながらの雪下ろし。

仕事中に会社公認の日本酒供用、今では考えられないサービスであった。



わずかな、雪下ろし手当てでは綿のように疲れ果てる仕事に誰も出たがらない為であった。

それが毎日交代で春まで続いた。

帰宅すれば我が家の雪下ろしを夜中に行いまた出勤し会社でも雪下ろし。

毎日降る新雪は体力を奪い、雪との戦いとは甘い物ではなかったです。


最近は極端に小雪となり、大雪の予報が出ていても大して降らない。

夜半に家が揺れるほどの風が吹いたが、風は強いが今も雪は降っていない。

日ごろ雪にはあまり縁の無い九州地方まで今回の雪は降ったようだが、

雪への備えが無い地方では大変な騒ぎとなっているようですね。

あの経験が有るから今の雪など物の数ではないと感じられるのです。

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11日好天の日、雪遊びをしているノアです。