
不景気風が猛威を振るう中、昨日市内を震撼させるニュースが発表された。
家電大手パナソニックの子会社【パナソニックコミュニケーションズ】は5日
国内4箇所の拠点の一つ新潟事業所と他1箇所を6月末で廃止すると発表した。
地域では半導体大手、【三洋半導体製造】と共に大企業の1,2を争う企業体である。
非正規60人は契約満了後解雇、
正社員245人全員は希望すれば九州工場(福岡&佐賀)に転勤させるという。
先に「三洋半導体製造」でも人員削減を発表しており市内では沈鬱な空気が流れている。
凡そ20年ほど前、地域内に相次いで進出してきた両社は、
地域在住の若者に取って憧れの職場であった。
両社間では当時流行の「合コン」が頻繁に行われていて、その縁で結ばれたカップルも多くいる。
夫がパナソニック、妻が三洋、その逆も含めてかなりの夫婦、家族が生まれていて、
その子供達は、既に小中高生になっている。
パナソニックの正社員全てを転勤とするには、何割かの夫婦別居と言う、
重大な家庭環境の変化を強制することになる。
やむなく退社する者も出てくるのは確実であろうし、会社側はそれも計算ずくであろう。
地域経済に暗雲が垂れ込めている。
これは推測だが、新潟県人と言うのは関西以南への環境には
気質ゆえ、なかなか馴染めない者が多いようだ。
九州方面への転勤には二の足を踏む者が多いのではと懸念する。
また、部品を供給していた地場産業にも多大な影響は必死で、
これから寄ると触るとこの話題が付いて回るはずである。
この両社に勤務している子供達の何人かは娘の塾に通ってきており、
通い続けることが出来るのか?
「今日は人の身、明日は我が身」と実感させられた。