10年使い続けている石油フアンヒーターを買い換えようかと行き付けの大型店舗に寄ってみた。
年末のしかもボーナスが出回る今時分は、例年なら暖房器具の周りに買い物客が集まっている。
今年は様変わりして、店員も手持ち無沙汰な様子であった。
各家庭で買い替えを我慢している事がうかがえる。
我が家も金額と新型形式を見ただけで店を出てきた。
家族揃って出てきたのだからと、夕食は外食でもしようかとこれも行き付けの
長岡では有名な「味の民芸」と言う、うどん屋に立ち寄った。
店構えも店内の様子もメニューもそのままで、各自好きな物を注文し、
支払いの段階で、スタンプ台紙を提出した。
500円で1個スタンプが押され、空欄が無くなれば1500円分の食事が無料となるはずであった。
このスタンプはもう無効になりましたが今回は後1個で完了ですので1500円分お引きしておきます・・・との返事が返ってきた。
この時点でも別の店に代わった事に気が付いていなかった。
お客が少なくなってきている事は、年間を通し気が付いていたが、ひっそりと閉店していたのだ。
店を出て看板を確認したら「むぎの里」に変わっていた。
庶民生活とはかけ離れた投機筋による石油や食品原料の買占めで、ガソリンや小麦粉などが高騰、その後の暴落は御存知の通りである。
リーマンブラザーズの破綻を発端としたアメリカ発住宅バブルの崩壊は、
数ヶ月前まで好景気であった日本を奈落の底に突き落とした。
先行きの不景気を見越し、巷では人員整理の足きりが公然と罷り通っている。
不況の嵐が冬将軍を後ろ盾に庶民の家庭を虎視眈々と狙っている。
今日は人の身で済んでいるが、明日は我が身・・・
師走の風が今年は一段と寒く感じる。