排便前の大便を貯留する直腸を切り取られると、
意思とは関係なく、恥も外聞も無くなることが起ります。
一昨日便が出ないで、食べる量も少ないから出ないでも良いだろうと高を括っていました。
昨日、夕方近く便意を催し、通常の硬さの便が時間を置いて2回出た。
程なく3回目の便は柔らかいながら大量に出た。
これで出切ったと安心し夕飯を食べていた所、突然猛烈な便意で、
直ぐ傍のトイレに駆け込もうとしたが、間に合わず、大量の便でパンツも汚し、便座も汚すハメとなった。
妻に後始末を頼み、汚れた体を風呂場で温水シャワーで洗った。
健康体なら絶対にこんな事は起きないのだが、直腸が無い為、食べ物の刺激が即便意に直結するようである。
肛門括約筋が正常に働きさえすれば、便意を調節できるのだがそれが今は不可能である。
直腸機能が復活するまで、この辛い体験は続くのだろう。
対応策は講じているのだが、現実はそれの上を行き、下着から便座まで汚す羽目になる。
この現象を克服できなければ、旅行は言うに及ばず、ドライブでの外食も出来はしない。
これが、決して表には表れてこない、直腸がん患者の現実です。