床の間の【愛仁】の額 | よかもん人生のブログ

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長い人生の旅路を書き綴ったブログです

故郷の、今は取り壊された、我が家の客間の床の間の手前に、

【愛 仁】と書かれた床の間一杯の大きな額が掲げられていた。

子供時代わけもわからず、あいじん、と読んでいたが、右から読むのが正解である。

【愛仁=じんあい】と読む。

この愛は、慈愛の愛で、仁は、仁徳の仁である。

仁徳とは仁愛の徳で、母が幼子に向ける愛の如く、他人に対する思いやりの心の事である。

歴代の天皇家は、仁の字を頂いた天皇が多数見受けられる。

この額の事をひょんなことで思いだした。


来年のNHK大河ドラマで、越後の戦国武将・直江兼続(なおえかねつぐ)をモデルにした、

「天地人」=火坂雅志・作・・・が放送される事が決まっている。

この直江兼続の兜の前立ちに「愛」の一字が掲げられている。

何故【愛】か、本人以外知る事のない真相ではあるが、この【愛】の一字が

戦国を駆け巡り人心掌握に多大な影響を与えた事は史実である。


【愛】の一字は、上杉謙信公の影響で、「愛染明王」または「愛宕権現」の【愛】を頂いたとの説もあるが、

私は、【仁愛】の愛、説を取りたい。


近隣の直江兼続、縁の地はすでに浮かれ気分で、旗指物が立てられている。



行方不明となった物言わぬ【愛 仁】の額は半世紀を経て私の心に蘇った。

比べることもできない教育者であったご先祖の思いが、病身の身に語りかけてくる。

身を捨てて事に当たれと・・・

この思い、ブログを通じ、子々孫々に伝わるか???