1949年(昭和24年)、戦後間もないベビーブームで団塊世代は生まれた。
巷には失業者が溢れ政府は「緊急失業対策法」を施行した。
いわゆる失業対策として「ニコヨン」と呼ばれる人が誕生した。
1日の労働賃金が240円で、100円を一個として考え「二個四」である。
「ニコヨン」殺すにゃ刃物は要らぬ雨の3日も降ればよい、と巷では言われていた。
毎日仕事があるわけも無く、低賃金でこき使われ、下積みの生活に甘んじていたと言う。
国民の大半が似たような辛酸を舐め、戦後の復興に希望の星を思い描き、がむしゃらに働き子育てし、
その子供たちは高度成長期に金の卵と持て囃され、集団就職で大都会に吸い込まれていった。
月給が1万3800円、贅沢言わなきゃ食えるじゃないかと歌に歌われ、
猛烈社員、企業戦士と持て囃されて、そして定年。
団塊の世代が生み、それ以降に生まれた子供たちは、有り余る物質に囲まれて育ち、格差社会に直面している。
正社員と、派遣社員の賃金格差が月12万7800円にまで、開きが出て、
派遣社員の人たちは此処に来て漸く自分の将来に不安を持ち出している。
フリーターやニートの人たちは言うに及ばない。
胸に手を当て考えてみて欲しい、
18歳で旅立ち、或いは大学へ或いは就職、その前後、親の意見を、ないがしろに聞かなかったか?。
何でも持っている自分に、妙な過信をし「やるときになればやれるんだ」と、遊びほうけていなかったか?。
親の意見に従いコツコツと努力した人間は地道に見えても正社員の道を選んでいった。
今、賃金格差に愕然とし、慌てふためいても過去の時間は戻る事はない。
20年先30年先を見越して新たに始める努力こそ、新たな始まりとなり正社員としての道も開ける。
人の賃金を羨むな、それは見えない努力の結果でもある。
政府の対策を待つ気が有るなら、その前に何が出来るか考えられる人にこそ明日が開ける。
えらそうな事を書いても所詮唯の個人ブログ、
各人各様におかれた立場を向上させるために努力する事しか出来ないですね。