
世の中には親殺し子殺しの鬼が出回っています。
これに比べれば伝説の鬼など物の数ではないですが、
昨日、弥彦参りの途中で、伝説の鬼「酒呑童子神社」に行ってきました。
時は平安時代、大江山に住み着いて金銀財宝を盗んだり娘をさらったりした鬼の代表が「酒呑童子」です。
その「酒呑童子」が同じ越後出身で兄弟分の「茨木童子」を引き連れ都に向かい、悪さの限りを尽くしたと、
此方では言い伝えられています。
大江山の鬼(酒呑童子)は明治時代の小学唱歌に唱われていました。
【サイトから借り物ですが紹介します。】

大江山 石原和三郎 一 むかし丹波の、大江山、 鬼どもおおく、こもりいて、 都に出ては、人を食い、 金や宝を、盗みゆく。 二 源氏の大将、頼光は、 ときのみかどの、みことのり、 お受けもうして、鬼退治、 勢いよくも、出かけたり。 三 家来は名高き、四天王、 山伏すがたに、身をやつし、 険しき山や、深き谷、 道なき道を、切り開き。 四 大江の山に、来てみれば、 しゅてんどうじが、頭にて、 青鬼赤鬼、集って、 舞えようたえの、大さわぎ。 五 かねて用意の、毒の酒、 すすめて鬼を、酔いつぶし、 笈のなかより、取り出だす、 鎧かぶとに、身をかため。 六 驚きまどう、鬼どもを、 ひとり残さず、斬りころし、 しゅてんどうじの、首をとり、 めでたく都に、帰りけり。

神社を見つけて御伽草子の世界が現実に現れたことにビックリしました。


この神社は「道の駅、国上」の裏手にありました。


道の駅の裏手というのに人っ子一人いませんでした。



近くの砂子塚には、「酒呑童子生家跡」も現存していて以前ブログで写真を紹介しました。


その時点ではこの場所を知らず、道すがら見えた五重塔に引かれて立ち寄って初めて判りました。


何の因果か今では縁結びの神様だそうで先日祭りもあったそうです。


しばし紅葉に映える「御伽草子」の世界を見て下さい。