エレベーター事故体験記 | よかもん人生のブログ

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シンドラー社のエレベーター事故が大きな問題になっている。(高校生が挟まれて死亡)

私は約40年前エレベーター死亡事故を目前で目撃した。(5~6メートル離れて作業していた)

製菓会社が自社ビルに手作りした簡易エレベーターで、(荷物専用に作ったエレベーター)

事故は発生した。

当時の安全基準がどうなっていたのか知らないが、便利なため人も乗ったのが原因の一つだった。

エレベーター前に取扱説明書は書いてあったし、運転作動者は決めてあった。

但し動かす前に扉を閉めてスイッチを入れるだけで、安全装置などはない。

動かす時に声掛けをしてから動かすことと書き出されていて実行していた。

事故死したのは、中卒で入社したての15歳の若者、丁度今頃であった。

本来、新卒者にはエレベーターの作動は禁止していたのだが、忙しさの為誰も見ていなかった。

降ろすよの声は聞いた。

まさか新卒者の少年が動かす前に、扉を閉めず、降ろしながら下を覗くため首を出していたとは・・・

その首がエレベーターと床の間に挟まれ、その瞬間異様な音が鳴り響いた。

勿論即死でそれからが大騒ぎ。

警察が介入し、エレベーターは使用禁止、ビルは幽霊が出るとの噂が出て、

会社はその後まもなく潰れビルは人手に渡り、その後取り壊された。

転職した先の会社でも同じように、エレベーターを自作して何度も事故を起こしていた。

(監督官庁の検査はどう切り抜けていたか知らない)

巻き上げリールのトラブルで太いワイヤーが何度も切れてエレベーターがその都度落下した。

ここでも人身事故は起きたが、怪我ですんだ為、会社が有耶無耶に済ませていた。

その頃は上昇,降下、停止だけの単純なセンサーで動かしていた。

今回の事故は専門メーカーが最新の技術の粋を集めたにも関わらず起きた事故。

まさかこんな馬鹿なことが起きるとは、誰も想像もしていなかったはず。

災難は何処でおきるか判らないと、再認識することとなった。

大地震が懸念される今、厳重に原因究明を進め二度と事故がおきないように、対処して欲しいと望む。

追加記事; 

    驚いたことに事故を起こしたシンドラー社は、

マンション住民からの事故説明要求を拒否していると言う。

安全は会社の規模ではない、事故が起きた際の対応がその後の信用を左右することは、

今までも様々な形で体験している。

おそらくこの対応を見て、エレベーターの入れ替えや、シンドラー社への注文は減るだろう。

日本の会社にも、より安全な構造をしたエレベーターもあることだから。