暴れ馬と女心(男心)は度し難し。
今、日本の家庭が危機的状況になってきたことは誰もが肌で感じている。
前にも書いたが例外など無い。
穏やかだった海もアッと言う間に大時化の海となる。
社会全体に禁断の果実がぶら下がっていて、誰でも自由に食べられる状況では、気がぬけない事この上もない。
浮気情報が溢れかえっている現状では、結婚にも二の足を踏む人は多い。
1970~74年世代の女性の約半数が30歳時点で出産の経験がないと言う。
一方できちゃった婚で第一子が生まれる年齢層は15~19歳で82,3%。
20~24歳でも63,3%になると統計が示している。
同じにこの人達は、早期離婚予備軍でもある。
興味本位で結婚しても、人生の波に翻弄され、抵抗する心構えが出来ていない。
こんな実話がある。
結婚式場で新郎の友人が、女友達紹介の時、この女性は新郎のセックスフレンドの一人ですと、 紹介したとき、大人達は瞬間的に凍り付き、新郎新婦を含む若者は平然としていたと言う。
もう何をか況やである。
こんな世相では相手を信じて結婚など出来る訳はない。
職場で、趣味のクラブで、ボランテア先で、素敵な異性はゴロゴロいる。
亭主や妻が唯一の存在でないことを知った人間は、良心の呵責が外れたとき、暴走して止まる所を知らなくなる。
結婚したてでも、40~50年の結婚歴が有ろうとも破局の訪れに変わりはない。
その結果離婚しても幸せになるとは限らない。
もちろん一方的な原因で離婚する事も有ろうが、その先が困難であることに変わりはない。
セックスが夫婦関係の重要な要素であることに変わりはないが、
年令と共にその重要性には変化が訪れてくるのが人生の摂理のはずだ。
それが上手く作用しない所に、ギクシャクした関係が生まれる。
男女ともに生理作用は年令と共に変化して行くが、お互いその変化は実体験できないことである。
セックスが弱くなるとき、一つの煩悩からの解脱に近づけた理解が有るや無しやが人格を表す。
夫婦同じにこの時期を迎えれば、目出度し目出度しなのだが、その時期は異なり、
それが悶着の元にもなる。
夫婦関係が親密度を増せば増すほど、空気みたいな関係になる物だが、
上手く行っている時はともかく、ギクシャクしている時は、
「空気みたい」の言葉が喧嘩の元を作る。
「空気みたい」の言葉が喧嘩の元を作る。
夏目漱石さん。貴方の言葉が身にしみます。
「智に働けば角が立ち、情に棹させば流される、とかくこの世は住みづらい」。