クモの飛翔の実体験をブログに書いて、2ヶ月程立つ。(感動と恐怖の実体験の最初に書いてある)
田んぼに囲まれた900坪ほどの土地に、二棟の工場が建ち広い空き地に草地が広がっていた。
この会社に勤務していた頃には、数々の貴重な体験をした。
食品会社のため、草地には一度も農薬を使っていない。その為生物の宝庫であった。
クモの飛翔もその一例だが、秋になるとアシナガバチの大軍団に、誰もが悲鳴を上げる。
そうなると私の出番である。アシナガバチ達は、草地に群がり人を寄せ付けない。
ここで草刈り機を肩に掛け、蜂の群がる草地での草刈り開始を始める。
アラ不思議数千~数万のアシナガバチが草刈り機の回転音に驚き慌て、一匹残らずいなくなる。
刺されることを覚悟の上に、草刈りを始めて得た、貴重な実体験である。
蜂たちは、草地にひれ伏し動けない、草刈り機から離れているところでは、飛び回る。
会社の人間はその事実を知らないために草刈りしても、刺されない私を不思議がった。
蜂たちには、草刈り機の回転羽根の音が強力な天敵の音にでも聞こえたのだろうか?
誰にも体験できることだが、あの数では、草地に近づくだけで腰が引けるだろう。
その為この事実を知る人は少ない。
この草地で弱って死んだ白サギやタヌキも古材木を積み上げて火葬にしてやった。
懐かしくも忘れられない思い出である。
クモの飛翔の詩を、再掲載する。
朝もやに 揺れる 草の幻灯、 霜月の 小春日和の 中庭では
金糸銀糸の 蜘蛛の糸が飛び交い 数限りなく 空に舞い続ける
命の糸は風にたゆとい 気まぐれな風に すみかをゆだねて飛び立つ
命の連鎖を求めて 風のまにまに 遠くへ遠くへ、