前回、甘木地方に伝承していた、子供向けの遊び歌の意味が解らないと書いた、コメントが入り
歌い方も意味も解らない、教えてくださいとあった、それが発端で解釈を試み
コメント頂いた「ひみこ」さんの「ゲストブック」に解釈の途中経過を書き込みした
解釈の感じでは仏道修行中の小坊主への励ましの歌が、民間へ伝承する内歌詞が、なまつた
と、考えている、 歌を再掲載する
いっちゅくちゃちゅく、茶絵豆、あの子がの、のんのんじゃくしの、どうとんぼ
あれ踏んだり、これ踏んだり、うんとこ踏んだら、よかとこたい
キツネ袋、茶袋、まな板の弟子
このままでは、チンプン、カンプン、で意味をなさない、一小節ごとに解説をしてみた
1 いっちゅくちゃちゅく、 一宿、着宿、が、なまつた言葉
2 ちゃえまめ、 舎、え、まめ、となり、学舎へマメに通うとした
3 あのこがの、 そのままでいいが、男の子がの、かも知れない
4 のんのんじゃくしの、 「のんのん」は子供が「仏様」に使った言葉
「釈子」は釈迦の弟子、の意味、「しゃ」が「じゃ」になまった
5 どうとんぼ、 「ど」は「動」がつまつた
「うと」は「鳥兎」と書き、「うと」と読み、金鳥玉兎の略で
太陽と月、日月、としつき、歳月、光陰、などを意味する
「んぼ」は「ん」が接尾語で、「ぼ」は「母」かも知れない
6 あれ踏んだり 修行のため、彼方此方の寺社を訪ねると解釈した
これ踏んだり
7 うんとこ踏んだが 「うんとこ」「よかとこたい」共に方言であり
よかとこたい 「たくさん」「良いことです」となり
たくさん修行したほうが良いことだと解釈した
8 きつねぶくろ 「き」、は、「起す」の意味
「つね」、は、「常」の意味
「ぶくろ」、は、福禄寿が、長い間に変化した意味で
修行をすると福禄寿の功徳が、常に起きると
諭した言葉、と解釈した
9 ちゃぶくろ、 「ちゃ」 は、感謝の謝
「ぶくろ」、は 頭から下げた「頭陀袋」
10 まないたのでし 「まな」、は 「愛」いつくしむ意味で、愛弟子等に引用される
「いた」、は 「いな」の間違いで、「維那」と書き
禅家で衆僧の、進退威儀を、司る役とされている
「のでし」 は、「の弟子」となる
これで言葉の解釈は終わりですが、長い年月の間に言葉が長短したり、変化したりして
完全に一文にする事は出来ない、この文を読まれた方、それぞれが各々解釈して下さい。