日本は令和時代到来で、順風満帆の晴れやかさなんだが、
世界情勢は米中貿易の鍔迫り合いで、暗雲が垂れ込めている。
超大国同士の、我田引水わがまま外交には、辟易する。
個人的な考えでは、米中交渉決裂の最大の原因は⇓だとおもう。
米中両政府は、中国による知的財産権保護や産業補助金撤廃、
外国企業への技術移転の強要是正などについて合意文書を作成。
ライトハイザー米通商代表は中国に是正策を確実に実行させる仕組みを文書に盛り込むよう主張してきた。
米中ともに自国主張が強すぎ、日本と言う乳化材国が必要。
このまま反発し合えば、世界景気に重大な悪影響が出る。
TPP、EPA、FTA・・・何が違う?

先日、TPPが大筋合意に至りましたが、貿易交渉ではいろいろな略語がとびかっています。
- はじまりはWTO
- 世界の貿易ルールを決めるWTO(世界貿易機関)は、161の国と地域の「全会一致」が原則。しかし、先進国と途上国が対立し、2001年から開始した交渉は、停滞してしまいました。
- 関税のFTA、より幅広いEPA
- そこで、「二国間での交渉」が主流になりました。関税の撤廃・削減を定めるFTA(自由貿易協定)や、関税だけでなく知的財産の保護や投資ルールの整備なども含めたEPA(経済連携協定)がそれです。日本は、シンガポールとのEPAが初めてでした(2002年)が、いまや世界全体で271もの協定があります。
- 4つの地域間交渉
- このまま二国間の交渉を続けるのは、さすがに非効率です。そこで、地域でまとまって交渉する動きが4つでてきました。そのひとつが、①「TPP」。太平洋を囲む12か国が参加しています。他の3つは、まだ交渉中ですが、②「日EU・EPA」、③アメリカとEUと間の「TTIP」、そして東アジアというくくりで④「RCEP」。ここにはインドや中国、韓国、ASEAN全加盟国なども参加しています。
- なお、④の地域では、「日中韓FTA」も交渉中です。また、①と④を包含し、アジア太平洋全域にまたがる「FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)」という壮大な構想もあります。
- TPP合意が大きなきっかけに
- 今回のTPPの大筋合意で、関税やルールについての相場観ができました。これを大きなきっかけとして、日EU・EPAやRCEPの交渉を加速していきます。