北九州市には古くから若松が中心
の島郷新四国、八幡東区・西区・戸
畑区の帆柱新四国霊場、旧門司市、
旧小倉市・旧企救郡の二市一郡新
四国霊場の三つが大きな新四国霊
場ですが、そのほかにも私の住んで
いる地域の三谷新四国霊場、曽根周
辺の足立西国四国霊場、門司新四国
霊場など小規模の新四国霊場があり
ます。北九州市だけでなく福岡県全体
で見ても全国規模で診ても有数の多
くの新四国霊場が存在します。三谷新
四国は昭和二年3月に本四国より土
砂引きして発足しました。50周年記念
の時に三谷四国の縁起書が作られ各
霊場の一覧も別紙で付属していたの
ですが現在はなくなっていて確認でき
ません。他のニ、三の書籍と現地調査
から三谷四国の霊場は三谷地域の昭和
2年の時点で存在していた二市一郡の
霊場に新たに加えて成立したと推測で
きます。三谷新四国の霊場は三谷独自
のもの、二市一郡と共通の霊場(お堂)
のものがあります。(札番号は微妙に違
っています。)番号札は木製で現在では
風化して読み取りが難しいのが大部分
です。なお本部は北方の寶明寺さんで
す。一度お邪魔してご住職のお話を伺
ったのですが古い記録などが残ってい
ないようでした。ただ千人参りの出発時
と終了時の読経は行っていたという事
です。
北方一丁目の豊明寺さんです。三谷新四国霊場(大師講本部)でした。三谷新四国は
昭和62年の6回創60周年までは三谷昔語りの記述で確認できています。