クコは漢方薬の構成材料で中医、
和漢方どちらもよく使う薬草です。
葉や実をよく使い、葉は新芽は山
菜として食し、少し硬くなるとお茶
にして使います。秋に赤く熟す実
はゴジベリーとも呼ばれ薬膳料
理やお菓子の材料として使われ
ます。効能的には若返り(抗酸化
作用)やボケやカスミなど目の不
調によく、昔からよく使われます。
薬草でよく使われるものは効能
が高いというのはもちろんですが
山菜としては基本的には味が良
いというのがあります。私は日ご
ろから薬草茶や山菜をのんだり食
べたりしますが、たとえ良く効いて
もセンブリのように苦いものはそ
うそう毎日飲むのはやはり抵抗が
あります。それで種類を変えたり
飲み易くブレンドしたりと工夫して
いますがやはり美味しいに越した
ことはありません。クコはその点
新芽の柔らかいものはアクがほ
とんどなく加熱すると旨味が増す
ので炒めたり茹でたり、てんぷら
にすると美味しいです。少し湿り
気のある川土手や林縁などでよ
く見かけます。また移植も簡単で
土質も選ばず、叢生で刈り込み
にも強いので、ここいらでは庭の
端に薬替わりで植えている所も
結構ありました。私は近所に二
か所自生の群生地を見つけてい
ましたが一か所は昨年夏に枯葉
剤散布で採取できなくなりました。
今年は自家採取できるように庭
への移植を考えたいと思います。
自生地のクコの群落です。
若い新芽を使います
クコの葉は熱湯でさっとゆでます。茹でた後は流水でざっとさらします。
細かく刻んで醤油味醂お酒で味を調えます
半分は炊き込みご飯の具にして、もう半分はピザトーストのトッピングで使います
メスティンと固形燃料で炊いていきます
固形燃料の火が消えたらメスティンをひっくり返して蒸します。
15分蒸らしたら出来上がりです。メスティンと固形燃料でほぼ失敗なく
美味しいご飯が炊けます
余った葉は乾燥させてお茶にします。