海岸近くに自生するハマダイコンは現在
の栽培種のダイコンの先祖とか栽培種の
ダイコンが畑から逃げ出したものが野生
化したとか、古来からの日本原産種であ
るとか、古い時代にやってきた帰化植物
であるとか諸説あって定説が定まってい
ない謎多き植物です。
若松海岸に自生しているものは、病気・
虫害もなく大変丈夫です。昨年は11月
の半ば過ぎに採取したので浅漬けには
時期を逃して、大根葉のピラフにしまし
たが今年はちょうど本葉が2,3枚展開
したころで浅漬けにはぴったりの大きさ
でした。実は今年は現地まで採取に行
かなくて済むようにあらかじめ種を採取
して撒いたのですが殆んど発芽してい
ません。普通の栽培種が普通に発芽し
ているのに比べると野生種の発芽は人
間の都合通りにはいかず、難しいです。
ハマダイコンは栽培種の葉大根に近い
種類のようで根は肥大せず、ゴボウ程
度の太さです。ハマダイコンは自然海岸
の残っている所なら普通に見れると思い
ますが今は、自然海岸自体が少ないの
でそのうちには絶滅危惧種の仲間入り
をしてしまうかもしれません。
自然海岸の高台で北風がまともに当たるような場所ですが元気に育っています。
ちょうど間引き菜サイズに育っています。
ほんの少しだけ頂いてきました。
浅漬け作りの容器に入れて塩を振って上から圧力をかけて3,4日静置します。水が出てきて
全体に軽い乳酸発酵の香りがしたら出来上がりです。
お味の方はまた後程に