志井の茶屋集落は母原の隣で小高い
尾根を挟んだ北側にあたります。母原
は旧東谷村で茶屋のある志井は旧企
救町になり古くから別の行政区でした。
そんな茶屋の少し奥まった水田の中
に小さな(直径10m)ほどの円形に盛
り土された場所があります。笹竹に覆
われて人の手が入った様子がないち
ょっと異質な場所です。三谷昔語りに
よると、この場所は古くから禁足地に
なっていたようです。禁足地とは昔か
ら何らかの謂れがありむやみに足を
踏み入れてはいけない場所です。
その多くは古墳や墓地、もしくは伝承
のある聖地だったりします。その正体
は昔語りには書かれてないのですが
私はその形状から古くからの謂れの
ある墓地もしくは古墳だったのではな
いかと思っています。先日自転車を新
しくしたこともあり久しぶりに現地に行
ってみたところ、なんとその禁足地を覆
っていた笹竹はすべて刈り取られ盛り
土も重機が入って半分削られていまし
た。気になったのは半分工事をしてそ
のまま放置されていることです。何も
なかったのならいいのですが少し心配
しています。
茶屋の禁足地の竹藪です。2012年12月の撮影です
2020年6月の様子です。写真は正面ですが反対の裏側は半分重機で削られています。