クソッ、と丸めたジャパン・カップのハズレ馬券。
なにを血迷ったか主義に反する一番人気から買ってしまい、ゲートを出た直後に騎手を振り落とした馬にも外国から来た馬にも競り負け、まああんな安いのなら獲らなくてよかったと負け惜しみ・・・
仕事が出来た、腰が痛い、会長と食事だとやるヤツがいなくなり、キコリと又にしようぜとゴルフも延期、急に手持ち無沙汰になり、いろいろなウップンを晴らすには山だな。
もう1週間もすれば 来年の四月まで冬季閉鎖になる山梨の県営林道を40分もくねくねと遡って
大峠(おおどうみ)着、6時過ぎ。
右に行けば雁ヶ腹摺山、左は黒岳や牛奥の雁ヶ腹摺山に通じる峠で、何回も来ているが 道がそうとう良くなっていてびっくり。
今までも舗装はされてたが穴ぼこだらけ、山梨県もアチコチから観光客を呼び込もうとしてるな。
寒さでカメラの電池が早くもダウンして、スグに取り外しポケットに入れて暖め作戦。
帽子の耳宛を下ろし、手袋をはめていざスタート。
と言ってもここはお手軽な山で、大峠の標高1560m 雁ヶ腹摺山は1874mなんだからフツーなら1時間もあれば登れる。
オレはゆっくりゆっくりがモットーだけどな。
歩き初めてすぐのところに御硯水という名水があって、以前、向かいの山で水切れし ここに辿り着いて一息ついたことがあった。
まあ、競馬も当たらないんだから、この水に当たると言うこともなかろ。
橋は朽ちていてヨコを通過し、
枯れ葉で道がわからんやろが。
木立のあいだの富士山を眺め、
向こうから陽が上がってきて、一休み。
温度計は4度を指して、しかし寒いということは全くなく、少し汗ばんでるくらい。
ストックを忘れてきてしまって、根っこや石や木の幹などつかめる物はなんでも引っつかんで登ってると、
オッ、ここだろ。
左に行くルートの右手にトウセンボがしてあるが、この先に絶景があったはず。
ちょっと分け行った先に、富士山ドーン。
ポケットで復活した電池を入れて、パチリ。
春には桜だったか、ツツジだったかと一緒に富士山が写せる絶好ポイントだ。
その先の岩の上もヨシ。
石垣のようなフシギな岩を過ぎ、
カヤトの原を登れば、
到着。
古い500円札の絵柄の場所がここ。
しかし今時の郵便屋さんというのは遅いな。
木曜のコンペの結果が待っていた昨日に届かず、どうなってるんだ。
期待は、旗を2本立ててきたシニアのドラコンで、どちらも良い当たり。
最近まったくダメだった3Wの練習をしていて肩を廻せ腰を廻せというが、フッとこの出っ張ったハラを廻すというイメージがピッタリくるんじゃないかとやってみたら、渋柿が甘くなってピッタシカンカン。
だけど、このまえのコンペは西コースからのワンウエイスタート。3番目スタートで前の人の名前に線を引いて自分の名前を書いてきたけど、いつものアウト・イン スタートと違い人数が倍だからな~。
主催者もケチケチしないで、ドラコンホールを4っつにしろよ。
吉兆か凶兆かヘンな光りが入って、今日は届いてるだろうな。
枯れたマルバタケブキの花にススキがしなだれかかり、見渡せば花も紅葉もなかりけりか。
あれは黒岳だろ。一緒に連れてった小学四年生のメイの子供が2万円入りの財布を拾った山だ。
アイツも もう大学生なんだからオレが歳をとるのもムベなるかなだ。
あのあと大月警察署に届けたが、3ヶ月たっても落とし主が現われずに2万円はメイのポッポ行きと相成り、
下りは杖があったほうがアブナクないと、棒切れを拾ってストック代わり。
相当古めの爪あとだけど、いることはいるんだ。
降りてきて、一応看板を押え、
車まで戻ると、隣に地下足袋のオッサン。
ナニ屋さんか?と訊ねれば
「猟師です」
前の鍵のかかるアルミの箱の中にテッポー!
獲物も入れるって、熊じゃないでしょうね?
「最近はこのあたりに餌が少なくなって、シカもイノシシもみんな下に行っちゃてるんですよ、今日はそこに水汲み。」
ちゃんと昨日確認して、火曜、木曜にやってるという大月福祉会館の日帰り風呂に入り、
中央道と圏央道をすっ飛んで帰って郵便受けをのぞくと、期待通りのドラコン2つに15位の飛び賞のオマケまでついてきて、リュックの上でパチリ。
あの8を叩いたショートが隠しホールで、バーディーのショートがはずれてたのが幸いした?
まあ世の中は、捨てる神あれば拾う神ありということだな。






























