ミツバ岳はここらあたりじゃミツマタの群生で名を知られ、オレも毎年行くようになって 数えたみたら8回目。
もうこの時期になったら、行かないと気が済まなくなってるけど、そのうち2回道に迷ってエライことになってるから、慎重に慎重に・・・ゴルフと一緒やが。慣れてこんなモンとバカにするのが一番アブナイ。
テンクラ予報は雪!最悪のC予報に強風が吹いて登山に適してません。しかし気象庁のちゃんとした予報じゃ晴れマークだし、明日からまた怪しそうだから行け~~ッと出れば、東名の先の方がモヤっていて、これは暖かくなる前兆じゃないか!
テンクラもウソばっかりやないか。
大井松田で降りて246を丹沢湖方面に右折すると、まだ工事やってるのかよ。
去年見たときよりは大分進んでるけど、新東名が御殿場までつながるのはいつなんだか。
丹沢湖のほとりのいつもの駐車場に滑り込んだが、他にクルマの姿はナシ。
平日だし、月曜でブナの湯は休みだし、なによりミツマタがまだ1週間早いってヤマレコに書いてあったからな。
登山靴に履き替え、リュックを背負って滝壺橋を渡り、
滝にカメラを向けると、朝日に照らされたオレの影が・・・
今年は桜も他の花も全体的に遅めで、ミツマタだって満開には程遠いだろうけど、こっちにもいろいろ都合ってもんがあるからな。
中にはせっかちなミツマタだっているだろと、雨上がりの気持ちの良い山道を登り、
とりあえず、いつものオニシバリの株にアイサツ。
最初の最悪の道迷いの時は、これを見たあと香りをかぐのを忘れ、帰りでいいかと思ったけど帰りはとんでもないところに出ちゃったからな。今日はちゃんと花に近づいて、沈丁花の十分の一くらいの密やかな香りを愛で、
第一ミツマタ発見。
やっぱりまだ白くて、下でこれじゃ もっと寒い上は期待できねぇか。
もっとも ここは半日陰みたいなところだし、もっと日があたるところのヤツなら、と、なんでも自分に都合よく考えて
動物避けの柵伝いに、テープを慎重に見極めるクセをつけてと・・・
寒いと思って着てきたからうっすらと汗をかき、上着を脱いで
♪ 古い上着よ さようなら
さみしい夢よさようなら
青い山脈 バラ色雲へ~
声を張り上げたってダレもいないし、クマだってびっくりして逃げ出すだろ。
オッ、咲いてるじゃん。
みつまたのユエンたる三つに分かれた股。
咲き初めだけど、近づけばほんのり香って、
これで来た甲斐もあったってもんだ。
切り株は、廻りから苔に攻められてる。
1週間早いったって、来週は一つコンペがあるし 山に登ったあとじゃ身体も休めたいし 花の都合よりこちらの都合優先。
富士山が見えるけど、上は風が吹き荒れて雲?
ここなんか、咲きそろったら見事な眺めだろうな。
石の上に鎮座してるのは、なにかの小動物のズガイコツ。
ようやく杉林を抜けてブナのところ。
頂上まではもうすぐだけど、どう行っても頂上に行けるだろとショートカットするとエライ目に会う。登りならまだしも下りにそれをやっちゃダメダメ。王道を行かなければいけないのはゴルフと同じ。
一昨年、間違えたところ。
写真は振り返って見てるが、ここを右手に行ってしまった。
今日も自戒をこめて枯れ枝を置いてバッテンシルシ。
丹沢湖が見下ろせて、
雪?
昨晩、降ったのかな?
そういや、来る時見上げた大山も上の方が白かった。
若い人なら1時間のところを、写真を撮りながらユックリユックリ登って2時間弱で到着。
ミツバ岳 標高834m。
低いといえども800mもあれば上の方は寒く、再び上着を着なおしたが、
富士山の頂上の雲はとれないし、ミツマタはまだだし・・・
それでも、春の野に出でて若菜摘むじゃないけれど、春先の山は気持ちが良い。
淡雪が残り、だ~れにも逢わないまま 少し権現岳のほうまで足を伸ばしたけれど、
またややこしいことになったらコトだと、途中でユーターンして サッ日帰り温泉に入りに行こう!
ブナの湯は定休日でも、去年も行った「かくれ湯の里 信玄館」がある。
帰りは早いぞ。カメラはリュックにしまい、とっとと降りていると、
なんだ?
すごい隊列が登ってきて、脇によけて待っていると 口々に 「ありがとうございます」「お待たせしてすみません」
いやいやごゆっくり・・・
オレたちのジジババコンペの平均年齢より上を行ってるような団体さんが 聞けば21名!
ミツマタには早くても、もう前からこの日!と決めていたんだろうな。
登りの半分の1時間もかからずに降りてきて、滝の上を見上げたあれがミツバ岳?よくわからんけど。
土手にスミレと
満開のオニシバリを見つけ、
ちょいとクルマを停めてあった土手を降りて湖畔で一発!
それから中川温泉郷のほうに遡り、自噴泉のヤグラの立つ信玄館で、入浴タイム。
だいたい、温泉に入りたくて山に登ってるといっても言い過ぎじゃないくらいのもんで、
なにやらゆかしい鎧の前を通って、
露天風呂は、だ~れもいない。
顔に当たる風は冷たいけど、ゆ~っくり暖まって疲れを癒してきたのでありました。