雪予報に、芝の根切りをして雪のしずくが切った根に行き届けよとやってると、パジャマのまま出てきたマゴがワタシもやりた~い。
3回ほど踏んで、もういいって、そんなことだろうよ。
去年までの「横浜スパークリンクトワイライト」5分間の打ち上げ花火は、今年から「横浜ナイトフラワーズ」と名称を変えてやっている。昨晩は山下公園の氷川丸のヨコ、向こうにベイブリッジが見えるところにカメラを構えたが、まわりにダレもいずに もうみんな飽きたのか?
夜はかなり暖かく、クルマの外気温計は10度を超していて これでホントに雪が降るのか?と思ったけど やっぱり今朝は雨だったな。
太宰に「冬の花火」という3幕からなるかなり切なげな戯曲があって、終戦の直前にあの津軽の実家に疎開し、やはり津軽を舞台として翌年に書き上げ 川口松太郎の手で上演される寸前まで行ったそうだが、GHQの命令で上演中止となったそうだ。
(数枝) あら、あたしに電報。いやだ、いやだ。ろくな事じゃない。いまの日本の誰にだって、いい知らせなんかありっこないんだ。悪い知らせにきまっている。(うろついて、手にしているたくさんの紙片を、ぱっと火鉢に投げ込む。火焔あがる)ああ、これも花火。(狂ったように笑う)冬の花火さ。あたしのあこがれの桃源境も、いじらしいような決心も、みんなばかばかしい冬の花火だ。
玄関にて、「電報ですよ。どなたか、居りませんか。島田数枝さん。至急報ですよ。」という声つづくうちに、
――幕。
わざわざ出かけておきながら、やっぱり冬に花火は似合わねぇと5分間の花火を見ての帰り、通りかかった中華街の入口は春節で大賑わいだった。