ゴルフの翌朝ヨロヨロと外に出れば アジサイは優しい色で咲き

 

 

ナツメの枝には小さな花がビッシリ。

 

 

久々に100均で買ったマクロレンズを取り出してスマホに装着し、

 

 

 

ガクアジサイの中のホントの花にもレンズをあてて、

 

 

 

ホラ。

 

 

 

オキザリスのヨコに

 

 

 

キキョウソウ。

 

 

 

北アメリカ原産の帰化植物で1931年に横浜で帰化が報告されたと。

 

 

 

ブタクサとかオオイヌノフグリとかスゲぇ名前もあるなかでキレイなのをつけてもらって、雑草扱いするにはちとカワイソな花だ。

 

 

 

♪ウサさんのところで青いアジサイの写真を眺めてたら、ブルーと言えば昨年、寺山修司没後40年で「さみしいときは青青青青青青青」が新刊として出た。って書いてあって、へ~知らなんだ。

 

横浜駅に出たついでに寄ったユーリンドーの本棚にはなく店員さんに聞けば、一番近いところでは 東口のルミネ店に一冊あります。

 

 

 

西口から東口まで横断して、あった!

探し当てた時は思わず声も出るってもんだな。

 

 

 

 

「思い出の注射します」

  思い出までは何マイル?

  ローソクともして馬車にのり

  たった一人で出かけたが

  ついたものやらつかぬやら?

  思い出までは 何マイル?

 

港町の小さな病院「思い出内科」は、思い出の注射をしてくれる。そうすれば愉しい過去が身体に入り込み、人生が愉しくなる。味気ない過去の代わりに楽しい思い出が・・・

だが開業してから10年経つのに やってきた患者はたったの十人。

 

看護婦も薬剤師もみんな辞めて一人残った副院長兼掃除人兼守衛のダッシメンが「名前がいけない」

「思い出内科」思いでないか、じゃ文法的におかしい。いっそ「さ」をいれて「思い出さないか」にしたらと提案するが院長は「ないか?は無いか?」のことであるから文法的には正しいと、あえなく却下。

 

 

「わたしはだれだかわからなくなってしまったのです。」

自分がだれだかを探し当てる旅に出ているときに、この病院の元看護婦で港町のバーのホステスのガーゼに聞いてやってきたのは、ヨレヨレのレインコートを着たおじさん。

「お願いです。だれのだれだって構わないのです。私に愉しい思い出を注射してください」

 

棚にズラリと並んだ愉しそうなラベルの壜の中から「地中海の再会」という壜を選び、そこには

「私は現在とても幸福なので、過去の幸福な思い出を他人にわけてあげることにしました」というメッセージと本人のサインまでついていた。

しかし、いじわるっ気を出したか他人の幸せを妬んだか あるいはあまりに退屈なので なにかおもしろい事件でも起こしてやろうと思ったのか ダッシメンが「人形殺しの腹話術師」の壜とすり替えてしまった。

 

マア、その後いろいろあって

 

  思い出までは何マイル?

  靴もはかずに飛び出して

  犬に吠えられ雨にぬれ

  着いたものやら着かぬやら

  思い出までは何マイル?

 

今にもつぶれそうなホテル「かもめ」に一室を取り、やっと一息ついているおじさんのところにやってきたのは、今まで見たこともない美しい婦人。

花束を持って立っていて「あなた 私よ」

まったく身におぼえのないおじさんは「人違いでは・・・」

 

二人はお互い別々の注射を打ってもらい別々の思い出を生きながら、顔を見合って思わずほほえみ、

「せっかく来てくれたのだから」

レインコートのおじさんは打ち解けたように言いました。

「ワインでも飲もうか」と。

すると婦人は少女のようにうれしそうにうなずき、ポツンと言いました。

 

「年をとるってすてきなことね」

「どうして?」とおじさんが聞き返しました。

「だって、その分だけ、思い出がたくさんになるのですもの」

 

 

 

 

寺山が生前に、アチコチの雑誌や本に書いたエッセーや掌編を集めたものだが、初めて目にするものも多く、買って帰ったシュウマイ弁当を食べながら、久々に寺山ワールドに浸った午後でした。

 

 

 

 

 

 

 

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