集団で咲くギボシの花。
こちらの大葉ギボシは、蓮の花のように一つづつ。
先日の大風でバッタリ倒れたカンパニュラを片付けようと、
半そで半ズボンに麦藁帽子をかぶって この格好どう?
と学校帰りのマゴに見せると
「ダッセぇ~」
ウルセイ。
今朝の庭の赤いホタルブクロは、自然にはなさそうな色で園芸種?
あじさいも色づいてきた。
クローバーや
ドクダミと一緒で、
これもこぼれ種から出てきたヤツでムリョ~~!
40日ごとのクスリをもらいに行こうと玄関を出ると、夏椿の花びらが落ちていて、別名を平家物語に出てくる沙羅双樹。
”祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。”
根元から二つに分かれてるから双樹?と言ったんじゃエンヤさんと同じになってしまうな。
エンヤさんは高校の時のサッカー部の先輩。某大学に入って応援団長をやりジャズと落語が大好きで、一度も定職についたことがないというのが自慢。1ドル360円のころから 皿洗いなどのアルバイトをしながら世界各国を巡り、
「ニューヨークのジャズを聞かせる店で、肩をトントンとされてさぁ 先輩!って言うんだよ。
だれかと思って振り向いたらマチイ!あいつIBMに勤めてたろ、丁度1年くらいあっちにいた頃でさ、お金のないときにイヤなヤツに会っちゃったなって思ったけど しょうがないんで一杯ご馳走したよ」
マチイというのはオレ達の時のキャプテンだったが、もう亡くなって10年近い。
それでエンヤさんのハナシだが、京都の大徳寺の大仙院というところにもぐりこんでアルバイト。
「お茶なんかたてたことないのに、お客にお茶かきまわして出したり、和服の妙齢の婦人が来て外の沙羅双樹の木を見て、どんな色の花が咲くのかって聞くんで え~、赤と申しますかピンクといいますか白というか・・・」
で、どんな大きさの花が?
「え~、まあこ~んな・・・」
と両手で最初はどんぶり鉢くらいに大きさを作って そのうちだんだん小さくしていって・・・
婦人が帰ったあと、和尚さんにそのハナシをすれば 「お客さんは喜んで帰ったのか?」 「ハイ。」
「それならそれでいいんだ。」
沙羅双樹は、釈迦の入滅を悲しみ、双樹の各一本ずつが枯れ、鶴のように白くなって釈迦の死の床を覆ったとされる木。平家物語では、沙羅双樹の花の色が一瞬のうちに変わることを、この世のものは絶えず変化していつまでも存在するものではない「無常」のたとえとして用いられている、ということらしい。