山路きて なにやらゆかし すみれ草 @芭蕉
こんなところに! と思いがけずに見つけたスミレはいいもので、翁草と羊歯の出始めに挟まれた長いはっぱのスミレ草は、植えた覚えも無いのに芽を出しツボミが膨らんでいたが 今日の暖かさで一気に開花。
こちらは、サンシュユの木の根元にひっそりと咲いて、どちらもどこから来たのかサッパリわからない。
メガネが出来上がるまでぶらついた本屋で買った「野草の名前・春」@高橋勝雄 という文庫本に、スミレの名前の由来には諸説あると記してあり、大工が使う 材木に線を付ける道具に墨壷とか墨入れ壷というのがあって、この墨入れ壷の出っ張りの形がスミレの花に似ていることから「スミレ」という名前が付けられたと言われている。
しかし「スミレ」の言葉は「万葉集」に出てくるが、この時代にはまだ墨入れ壷はなかったのではないかと、一時この説を取りやめる動きがあった。
ところが「正倉院」の御物の中に、奈良時代の墨入れ壷が現存しており スミレの距に似た部分もあることがわかったので、この説を支持したい と記している。
朝の露を乗せたイカリソウの葉っぱ、奥にはギボウシの芽が伸びてきてちゃんと季節をわきまえてるな。
芝の中に生えた花ニラは抜こうとすれば匂いが鼻につくし、根がはびこっていて手におえるようなもんじゃない。
野草・ムラサキケマン
「野草の名前」によれば、ケマンソウは、花が華鬘(ケマン)に似ているからこの名前が付いた。
華鬘は、仏像の胸のあたりの装飾品で、うちわ形の金属に蓮の絵などを描いたものだが、ムラサキケマンは、ケマンソウとも華鬘とも似てないが近縁なので「ケマン」の名前を借用した?
どういうこっちゃ・・・
こぼれ種から芽が出た忘れな草。
「桜花賞」の前に行われた「忘れな草賞」は固くおさまって サア桜が咲くか 華々しく散るか・・・