柿の葉は日ごとに成長し、
サクランボも
ウメにも 小さな実ができてる。
クロミは朝早くからやってきて、エサのおねだり。
四十雀は、あいかわらずせっせと材料を運び込んで 部屋造りの真っ最中。
しかし、一回飛び出ると 1,2時間は戻ってこないこともあり、
三脚を立てかけてある木陰に椅子を持ち込んで、久しぶりに織田作之助の、6巻まである全集のたまたま4巻に手が届いて持ち出し読書。
昔の本は表紙に浮き彫りなんかがしてあってシャレてるが活字が小さく 半分カンで読んでるようなもん。
短編の将棋の坂田三吉のことを書いた「勝負師」と「聴雨」を読んで 表紙裏を見ると、本人の子供のころの写真が載っており、
もう一枚は、長姉や次姉、妹たちとその家族の集合写真で、前列左から二人目が次妹の千代さんで「夫婦善哉」のモデルその人と説明書きにあって、なるほど~!と合点がいったな。
稀代のストーリーテラーといわれるオダ作の「夫婦善哉」のサイゴは
「蝶子はめっきりと肥えて、汁粉屋の座布団が尻に隠れるくらゐであった。」
ホロリとする良い物語の終わりにピッタリのイメージの女性だ。
やっと やってきた四十雀は、左の方の巣箱の前にとまり、そっちじゃないだろ!
ところが、そのまま中を覗き込んで、今までのとは別のトリか?
挙句の果ては、材料を咥えたまま中に入り込んで、まさかそちらを別宅にして彼女でも住まわそうってんじゃないだろうな。