マア、人生だって賭けみたいなもんだから、人がギャンブルをやるのは本能だろ。

負けりゃそれを取り返そうと思ってまた賭ける。負けた倍を賭けてきゃいつかは勝てるというリクツだが、人生も同じでリクツ通りに行きゃ苦労はしねぇということだ。

 

 

学生時代、京都の河原町今出川にあったパチンコ屋の「キング」で2000円負け 叡電で下宿まで戻り 金を掴んでまたタクシーで取って返してまたヤラレ。帰りの本屋をヨコメで眺めながら、こんなことなら本の一冊でも買っておけばよかったと後悔しても始まらない。社会人になって覚えた競馬じゃ、いつも電車賃だけ残して有り金を全部使い切り、そのクセは今も残っていて 年金生活のこのごろは、桜木町の場外に行くポケットの中の金も少なめ。

大昔に卒論で書いた「江戸っ子は宵越しの銭を持たない」に 未だに影響されてる? 信州生まれの江戸っ子だけど。

 

まあギャンブル依存症とは言わないがニ、三歩手前ぐらい前までは行った? それでも借金したり、他人の金に手を出すことはしなかったな。

 

 

 

よく麻雀卓を囲んだシマちゃんは、某新聞の運動部の記者。

オレの、スジもひっかけもないカンチーピンのリーチに一発で振り込んできて ロン!と言っても 当たったかと平然とした顔をしてこっちのほうが驚いたくらいだが、ヤツがサラ金5社くらいから金を借りまくっていて、ある時、5社の借金を 一社の社長に掛け合って そこに全部まとめて背負ってもらったと 得意そうに吹聴してたことがあったな。

普段はとっつきにくそうな顔をしていたが、いざとなると弁舌さわやかに 相手を丸め込むのがうまかった。

 

 

 

先輩だったイッチャンは現場の人、いつもつるんで麻雀をしていたが、卓上じゃライバル。

ある時徹夜で麻雀をして、翌日営業だったオレは昼間は喫茶店で寝てから夕方現場に顔をだし、イッチャンに「今日は何時からやる?」とヒヤカシで声をかけたら 寝ないで仕事をしてたイッチャンだが 決して断わらずに いいよ~。

負けん気と根性だけは人一倍あった。

 

社員旅行の前の日の麻雀で10万勝って、それをふところに熱海で芸者を部屋に呼び込み、10万じゃ足りなくなって幹事に泣きついてたのも、大雨の日のゴルフコンペで ハーフで止めて集計という時に みなが50前後打ってるのに 一人だけ44で上がっていて優勝、あとで濡れたグリーンを強気に打ってポンポン入れてたと聞き、さすがイッチャンだな。

 

 

 

定年退職したあとゴルフに誘うと、最近ハラがでてきてゴルフズボンが入らなくなったって言ってたけど それはハラに水がたまってたらしくアッというまにアチラの人になった。

悪友達と出かけた葬式は、新興宗教みたいなやつで、あんな宗教に入ってたのか?奥さんが入ってんじゃないの?と言いながら柏駅の居酒屋でお清よめをしたが、あの時の7人もボルボとオレを残すのみ。

 

 

 

山で迷って元のところに戻れば良いとわかっていても、コッチを降りてゆけば なんとかなるんじゃないか?とリスクの多い方を選ぶのはギャンブル依存症のケがないこともないが、まあここまで逃げ切ってきて、あと残りわずかだしな。

 

 

 

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