鎌倉五山第四位 浄智寺脇の細道に入り、
三千年に一度だけ咲く伝説の優曇華(うどんげ)の花に由来するという本堂の曇華殿を右に見て、
源氏山公園までのハイキングコース。
木の根道を 楽しそうに歩いてたイヌは、
もうバテたのか?
もう少しだ!
縁結びの神と言われる葛原岡神社には、赤い糸に願いを託した五円玉がたくさんぶら下がり、
オッ、冬桜!
ほとんどの人が見向きもしないで通りすぎる脇に 後醍醐天皇に仕え鎌倉幕府倒幕を計画したとされサイゴは捕らえられてこの地で斬首された日野俊基の墓があり、
「秋を待たで 葛原岡に 消える身の 露のうらみや 世に残るらむ」
どこかで聞き覚えがある句だよな。
このあたりは昔、処刑場だったところか・・・
その先を行ったところに銭洗弁財天、イヌは入れません。
万札持ってない?
「持ってない」
カードは?
「なにするのよ、そんなもん」
水かけて増やすんだよ。
しょうがないんで 全財産をザルに入れ
水で洗って 増えろよ。
これで、今度のジャパンカップ買うかな。
去年だか 濡れた札を食堂の自販機に入れて詰まり、若い女姓店員が右往左往してたところに店長が現れて自分の財布から取りだした札と交換し、銭洗い弁天で洗った札ならエンギがいいですねって神対応してくれたことがあったな。
ちょっと戻った源氏山は、若い子たちでいっぱい。
遠足か?
ヨッ、頼朝!
ウラを下る化粧坂(けわいざか)。
その名の由来はウイキペディアによれば
- 平家の大将の首を化粧し首実検したから
- この辺に遊女がいたから
- 険しい坂が変じたという説
- 坂の上で商取引が盛んで「気和飛坂」
- 木が多いので「木生え坂」
と、いろいろあるようだが、最初の説が 一番もっともらしいな。
日がまったく差さないような山陰で薄暗く、
下は、水が流れているところもあって滑りそうでアブナイ。
イヌをダッコのナニに肩を貸して、手をつないで いつ以来だ?
やっと、終点。
出口にあった昭和15年建立の石碑にも、討ち取った大将の首を化粧して・・・と書いてあるような?
その先を左に曲がって ♪ウサギさんに教わった海蔵寺。
沿道の紅葉には少し早かったというか、すでに枯れ始めてる木もあって今年のモミジはよくわからん。
いつも達筆だとうらやましがって見る 海蔵寺の文字。
イヌを待たせたまま急ぎ足で境内を一周すれば、
花の寺といわれるだけあって、これはリンドウだろ。
えっ、リンドウは鎌倉市の花だって?・・・野菊の墓じゃあるまいし。
お待たせ~。
参道をずっと歩いて、上をスカ線が通るガード脇に
海蔵寺岩舟地蔵堂の石碑が立つ八角形のお堂があり、頼朝の娘を供養する地蔵堂だというが、こんな遠くまで海蔵寺の勢力範囲だったのか。
扉の下に花が活けてあり 造花じゃないよなと触ってみたが まちがいなく海蔵寺に咲いてたのと同じリンドウだった。
また切り通しを上り下りして、
長寿寺の裏門。
毎年12月になると 紅葉の特別拝観が始まるが 今年はそれまで持つのか?
ぐるっと一回りして2時間、イヌも良く歩いて、浄智寺の山門。
ジャパンカップも近いぞ、それまでに札を乾かしとけということだな。