熱があるといって 学校を二日休んだマゴムスメに
オイッ5連休さん、おはよう!と声をかけると
「その名前で呼ぶな!」
庭に出て、ピンクとオレンジに続いて咲き出したクリーム色のヒガンバナをパチパチやってると虫スプレーを持って追いかけてきたナニが、シュッシュやりながらそんなにヒマならマゴにちょっかい出してないで三渓園でも行ってきたら?
まだ色づいてない紫式部にアカタテハ。
今頃行ったって、なんにもないだろ?というのを「なんか咲いてるわよ」と追い出され、忘れずに「濱友カード」を持参して700円のところが200円。
ハスはとっくに終わって実が出来てる。
と思ったら、サギがうろうろしてる横にまだ咲いてた。
萩が咲き始めてる。
こっちにも・・・
水面に書院の窓を映してススキ。
破風造りの建物。
明治から大正にかけて製糸、生糸貿易で財を成した原三渓が この東京湾に面したヨコハマの地に全国から手当たり次第?に建物を集め 大庭園を造ったところ・・・
欄干の飾り。
狩野安信の障壁画。
だけど、複製。
銀閣の窓に似てる。
十三重の石塔
向こうに見える三重塔まで一回りだけど、蒸し暑くて半ズボンにすりゃよかった。
白いムラサキシキブで白式部。
贅をつくした建物より これが一番好みの石棺。
5~6世紀のもので 奈良・海竜王寺付近で出土と説明書きにあるが、
気になるのは底に這った筋と穴。
多分、水抜きのためだろうけど あとで開けたのか?
こちらは石棺のフタだろ。半分しかないが・・・
苔むした石灯籠。
竹の模様がいい。
ホトトギス。
萩の葉っぱに水玉。
これはヌスットハギか。
三重塔まで上がる坂道のヨコにたくさん咲いていて、
ドロボーハギとかヌスットハギと言われ、牧野富太郎はこの実が盗人のしのび足の形に似てるからと名付けたようだが、そのうちこの実は服やズボンや犬の毛などなんにでもくっつき、知らぬ間に庭にはびこる様子からそう呼ばれるようになったという説のほうが説得力がね~か?
ツユクサ。
「つゆ草を花と思うは誤りである。(中略)あれは色に出た露の精である」と言ったのは 作家の徳富蘆花。
ヤブみょうがの花と
実。
坂道を上がりきると くもの巣に枯れ葉がひっかかったところに
めざとく見つけたクモがスルスルっと近寄った。
カタツムリはツノを出し、
オマエはアカボシゴマダラ。
日本にいてはいけない蝶だろ。
いまさら出世観音を拝んでもしょうがなく、
三重塔から下って、
濡れたベンチをヨコメに、
前庭に ほうずきと
野紺菊の咲く合掌造りの建物にちょっと寄り道。
飛騨白川郷から移築したものだそう。
中に上がると、萩と菊と 根元にハスの実の活けてあって、
風鈴はぶら下がってるが、そよとも風がないから静かなもん。
こちらの部屋には ススキにフジバカマと菊と鶏頭。
枯れあじさいを眺め、
白い野菊を見ながらブラブラ。
水辺にモンキアゲハが二頭たわむれて、
途中の待春軒で トロロ蕎麦食って帰ってくれば
アラ、早かったのね。