「天国の青」という名に恥じずに、たわわに実ったナツメの枝の上のほうにまで勢力を伸ばして咲いてるヘヴェンリーブルーという西洋アサガオ。

 

そもそもこのアサガオを知ったのは、21世紀が始まってすぐの敬愛していた上野さんの一周忌の席。

奥さんからヘヴェンリーブルーと言う名の それはきれいな青色に咲くアサガオがあるから、是非植えてみてと教わったから。

上野さんはA新聞の出で、サイゴは立川・八王子近辺のタウン紙の編集長をやり、本社のすました連中よりまわりの雑多な人間のほうがおもしろいと付き合ってくれ、よくメンバーだった八王子GMGに連れてってもらった。

まだ20代のころのことで、立川駅まで迎えにきてもらい 4人で乗る1時間くらいの道中の話が、これからゴルフだというわくわく感もあってすっごく楽しく、ゴルフ場に着いてからも、まったくのビギナーのオレ達にバンカーは均せ、グリーンでは走るなと一から教えてくれた。

 

 

 

オレの名前がヨコハマダイオーというように、メンバーを馬に見立てたゴルフコンペのレースでも、上野さんは名前の一字をとって「スマートシロー」。スラッと背が高く、それはオシャレでダンディーな人だった。

麻雀卓を囲んでるときも、紺の背広で足を組んでナナメに座り、ヒザの上には白いハンカチ。静かに酒を飲みながら、いつもお小遣いをくれてた。

 

 

上野さんがゴルフを引退してからは、小金井にあった自宅にみんなで集まって碁会。北海道出身の上野さん宅では、北海の旬の珍味が奥さんの手料理で出てきて、こっちのほうが目当てじゃないかと皆で言い合ったものだ。

オレも毎回、近くのサカタのタネで季節の鉢植えをみつくろって持っていったから、奥さんもオレの園芸好きを知ってヘヴェンリーブルーを教えてくれたんだろ。

一周忌の席で奥さんから、あの碁盤をもらってくださいねと言われ すぐに駆けつけて足のついたリッパな碁盤をもらってきたな~。

 

 

あの年から、毎年こぼれ種で芽が出て 天まで届くように花が咲くヘヴェンリー・ブルー。いつも上野さんのことを思い出すから供養にはなってるんだろ。

 

 

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