栗の木の根元にノコクワ発見。珍しいな。
ウチのほうのマゴは、前に山に行った時に玉虫が透明の樹脂に封入されてるお土産を買って帰ったら
「こんなの女の子が欲しがると思ってるの?」
とか、なまいきなこと言いやがったから 見せないで男のほうが来るまで虫かごに入れて飼っとこう。
それにしてもリッパなノコギリだ。
ハナシは変わるが、このまえアルバムをめくっていたときに、もう一枚キップを発見し 長崎駅発行の「雲仙」の急行券・寝台券で、同じ昭和44年の10月?
ぇ~、オレ長崎県に足を踏み入れたことないし、と首をひねって あっ そうか!
モリオが長崎からの帰りに京都のオレの下宿先に立ち寄った時のヤツだ。
下宿のオバサンが「電話ですよ」と呼びに来て、母屋の電話口まで駆けつけると 高校の同級生のリューヘイからで、「モリオが家出していなくなった。そちらに行ってないか?」というもの。
モリオは春先にオレの下宿に泊まりにきて、一人で神社巡りなんかしてたが、あのころ比叡山に歩いても登れると聞いていて 半分冗談で「登ろうか?」と言うと 行く?
文科系で山に登るというタイプじゃなかったけど、野生の猿に脅かされたり、タッタと駆け下りてきた千日回峰中の白装束の坊さんに道を避けてアイサツしたりしながら登っていると カオが青くなって「気持ちが悪い・・・」
しょうがね~な~、そのヘンに吐けよ。
吐いたら気分もすっきりしたか上まで登り、ケーブルカーで降りてきたのだと思うけど 覚えてるのは吐いたことと坊さんと猿。
あとで聞いたハナシじゃ もうそのころから家庭内の両親の仲がギクシャクしてたらしく、あいつが山に登るなんて珍しいことを言ったのも そのせいもあったんだな。
で、秋になり決定的になって これも同級生が行っていた長崎造船大のヤツのところを頼って家出し、リューヘイから電話があってしばらくしたらオレのところにもカオを見せたが、その時のキップというわけか?オレがくれ!と もらったのかな。
とにかく オレが持ってるより アンタが持ってるほうがモア・ベターだろうと リューヘイに住所を聞きアオバ区のモリオのところに送りつけたけど、どんな反応をするかな?
こんなもの喜ぶと思ってるの?とか言わねぇだろうな。