6回目のコロナ予防ワクチンを打ちに近くの医者まで出かけたが、少し時間に出遅れて合間に普通の診療もやってるのでなかなか順番が廻ってこない。まあいいよ、どうせヒマを持て余してるんだからと棚から朝日新聞を取ってスミからスミまで読みまわしたが 「桜桃忌」については一言も触れられてなかったな。

 

 

帰ってきて観たtvでも 大谷と、妻に浮気された男のことばっかり。

外国の連中が、これ以上ないというような言葉で大谷を誉めそやすのは耳に心地よいけど、涙を流しながらウラミツラミを言ってる図は なんも言えね~。

 

 

ま、それはおいといて、一応今日は太宰を偲んで「桜桃忌」の名の由来となった「桜桃」の初版本を本棚から引っ張り出し、これは学生時代に京都の古本屋で買ったものだが、うしろのページをめくると、

 

 

 

発行が昭和二十三年七月二十五日。

ということは、死んだあとに発行されたんだ。昔 聞いたことのあるようなハナシだがすっかり忘れてる。

 

心中して遺体が発見されたその年の今日を、友人達が「桜桃忌」と名づけて太宰を偲んでるわけだが、自分のブログを辿ってみると2008年に60回目の「桜桃忌」って書いてるから 今年は何回目?というか オレの歳と同じようなもん?

だんだんと世間から忘れ去られていく・・・

 

 

 子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親のほうが弱いのだ。

桜桃が出た。

 私の家では、子供たちに、ぜいたくなものを食べさせない。子供たちは、桜桃など見た事も無いかも知れない。食べさせたら、よろこぶだらう。蔓を絲でつないで、首にかけると、桜桃は珊瑚の首飾りのやうに見えるだらう。

 しかし、父は、大皿に盛られた、桜桃を、極めてまづさうに食べては種を吐き、食べては種を吐き、さうして心の中で虚勢みたいに呟く言葉は、子供よりも親が大事。 -(終)-                         (「桜桃」)

 

 

 

 

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