昨日のNHKBS 衛星映画劇場はジョン・フォード監督の「荒野の決闘」。

保安官のワイアット・アープが、殺された弟の仇討ちをドク・ホリディーの助けをかりてOK牧場で果たすという 何度見ても面白いもので、原題は「My Darling Clementine(いとしのクレメンタイン)」

この主題歌に戦前の山男たちが日本語の歌詞を当てはめ のちにダークダックスが歌ってヒットしたのが「雪山賛歌」

「雪よ岩よわれらが宿り おれたちゃ町には 住めないからに おれたちゃ町には 住めないからに~」というヤツは聞き覚えがあるでしょ。

 

 

で、問題はそこではなく、牛追いの途中で末弟を殺されたワイアット・アープは、ツームストーンの・・・墓石という町の名もすごいもんがあるけど、そこで銀バッジを付け保安官になり、残った弟二人と仇を探す。町の酒場のバクチ場をしきっていたドク・ホリディーとアープは 反発しあいながらもなんとなく気が合い、そこに東部からドクを追ってやってきたのが恋人のクレメンタインというわけ。ドクは胸を病んでいて、酒をあおってはゴホゴホと咳を繰り返し絹のハンカチで口を覆ってオレは長くないから東部へ帰れと言いながら酒場女とよろしくやってる。失意のクレメンタイン、だが駅馬車は日曜まで来ない。

 

嵐の前のひと時の平和そうな日曜の朝、町に初めての教会が建つといって楽しげな音楽が奏でられる中を続々と人が集まってきて、ワイアットは床屋でめかしこむが、髪を油でベタベタの七三に分けられ、香水をたっぷり振り掛けられて眉をしかめ・・・

 

朝の光りを浴びながら集まる人の列をながめていると 下の弟が

「故郷の日曜の風景に似ているな。なんだかスイカズラのような花の香りがするし」

「オレだよ。」

 

弟たちが去ったあと、荷物をまとめ駅馬車を待つためにホテルから出てきたクレメンタインは、

「ここの朝が好き。空気が澄んでいてキレイ。サボテンの花の香りがするし・・・」

「ワタシです。床屋で・・・」 と、白状するワイアット。

 

 

駅馬車の時間にはまだ間があると、どちらが誘ったのか二人は まだ骨組みの建築中の教会の板の上でダンスを踊るというわけだけど、今朝見たアチラのブログに小さなサボテンに見合わないような大きな花が咲いて一夜花だというが、それは良い香りがすると・・・どのような匂いか想像もつかなかったけど、そうか、あの白い花はスイカズラのような匂いなんだな。

 

 

OK牧場の結末は 仇を討ったがドク・ホリディーは死んでしまい、残されたクレメンタインは町に残って先生に、逆にワイアットは再会を約束して街を去って行くと言う物語だが、スイカズラはワイアットのクレメンタインに対する淡い恋心の象徴の香りに使われた?

 

 

 

 

冬を忍ぶしぶとさも持つというスイカズラ。

去年の今頃、城ヶ島の白秋の ♪雨は降る降る 城ヶ島の磯に 利休ねずみの雨が降る~ の碑を見に行く途中の小道でも良い香りを漂わせていたな。

 

 

 

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