「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき・・・」
林芙美子が女性の若い季節を花に例え 好んで色紙に書いたというこの花は もちろん桜のことだろうけど、ブドウの蔓にからみついた西洋アサガオ ヘブンリーブルーもずいぶんと短い命だな。
夜明け前に開き始め、ナニが洗濯物を干してるころには もうしぼみ始めて たった3時間?
こぼれ種があちこちに芽を出して次から次に咲くから、こんなに短いとは知らなかった。
花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり
雲も光るなり
前にも書いたから覚えてる人もいるかもしれないけど、30歳も先輩だった碁仲間の竹さんは終戦後小さな出版社を経営し 林芙美子のところにも原稿を書いてもらおうと出向いたけど、いつ行ってもお手伝いさんがでてきて 「先生はただ今外出中です」
5回目に行った時に、そのお手伝いさんが「私が芙美子です」って、もうびっくり。林芙美子には「放浪記」のダイジェスト版を書いてもらったって思い出話をしてくれたな。
ところでこのヘブンリーブルーは、12月の霜が降りる頃まで咲き続けるけど一年草、これより青の花色が濃いオーシャンブルーや琉球アサガオは宿根草なんだって なんでもググって見るもんだな。