予兆はあった。
夏休みに山登りしたした週末、ヒ~さんに誘われたゴルフは9時半スタート。ちょっと練習しようとクラブを担いで坂を降り、サンドウエッジをチョンチョンしたあと、80ヤードのフルショットをしたらイテッ!
手や足はしょっちゅう痛めてるが、腰の筋がひきつったようになって こんな身体の根幹の部分を痛めるなんて初めて、やっぱり疲れてるのかなと思ったが、手をウシロに回し親指で痛いところを押して その時はそれで済んだ。
大体が冷房が苦手なタチで、寝る部屋に冷房はなし。それでもその2階の部屋は夏でも網戸だけにしておくと寒いくらいで、寝るときにはいつも 障子を閉めるか ガラス戸までしめるかどちらかだったが、今年は異常に暑く網戸だけで寝た日が何度かあった。
金曜日、起きて朝食を摂ろうとしてクラッ。メマイがし その場に倒れこんだ。
ナニが「熱中症よ!」と騒いで 1階のクーラーのある部屋に連れ込まれ、「もういい年なんだからクーラーのあるところで寝なきゃダメよ!」会社にはフラフラするから休ませてくれと電話したままぐっすり。目が覚めハラが減ったなと時計を見たら午後5時になっていた。
翌土曜日になっても症状は治まらず、”医者に連れてってくれ!”ナニのウデに掴まりながらいつもの街医者まで。
”手足のシビレはなく、吐き気もないんですがメマイがして・・・熱中症ですかね~”
血圧が結構高く、”明日チバでコンペがあるんだけど・・・”と言ってもマジメな顔で無視され 点滴されて、終わったら針を抜きながら看護婦さんにまで「ゴルフはダメですよ」とダメ押しされた。
クーラー部屋に、風呂場からラジオを持ち込み ダイヤル回してたら ラジオニッポン タブレット純の「音楽の黄金時代」というのが聞こえてきて このタブレット純は一度TVでみたことがあったが若いのに60,70年代のフォークソング、歌謡曲にやけに詳しいヤツ。
ピンキーーとキラーズの「恋の季節」黛ジュン「恋のハレルヤ」はじめ懐かしい曲が次々とかかり 半分ウツラウツラしながら聞いてると いつのまにかラジオの音が消えていて、そうかこの風呂用のラジオは1時間で電源が切れるようになってるんだ。2,3回電源を入れなおした記憶はあるが、次の日曜もカミナリの音をウワの空で聞いて三日間、食事とトイレ以外23時間は寝ていた。
今日は、どうしても会社に出なければいけない日、こんなフラフラ頭で運転はできず、1万円で会社まで送ってけといっても 子供達の送り迎えだ、イヌの世話だと断られ しょうがなくTAXIで往復。
昼食はパスして昼前には戻り、またバタンキュー。回復度は40%といったところ、一度壊れた身体は電源を入り切りすればリセットされる機械と違って なかなか元に戻らない。
夕刻になり外にツクツクホーシの鳴き声なんか聞こえてくると、もう若くないのは十分承知してるけど、2020の夏もこれで終わりだな~って・・・